今日はとあるブログの記事を紹介します。
「賃貸と持家のどっちが得かそろそろ決着をつけようじゃないか」
http://blogos.com/article/107720/
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賃貸VS持家って不動産系メディアの鉄板ネタですよね。
でも冷静に見ると、これらの比較って、賃貸側の人が書く場合と持家側の人が書く場合で、データの使い方が微妙に違ってて、今ひとつな印象ってないですか?
私は職業柄データの出し方が気になる方で、この手の記事では、あからさまに片方を擁護するようなデータの出し方をする記事が意外と多いのも事実です。(この記事は比較的公平に分析されていて好感が持てます)
しかし、賃貸は確かに支出でしかないのですが、持家も支出としてしか捉えていない記事が多いと思います。
持家が資産ではなく、単なる支出という風潮はそろそろ見直した方が良いのではないか、と思います。
恐らく売却価格の要素を含めるとシミュレーションが複雑になるからだろうと思われますが、資産の概念を抜いて比較してもほとんど意味がないですね。
この記事で良かったのは、「住まいの必要面積」のイメージ。
この切り口はこれからの住まいと資産を考える上で非常に重要だと思います。
記事では持家は住み替えしない前提になっていますが、住宅が資産になる買い方をすれば、この記事の賃貸派のような住み替えが実現でき、実に合理的だと思います。
「賃貸と持家のどっちが得か」は愚問です。住宅購入を単なる支出にしてはいけません。
資産になる家の買い方をしましょう。