不動産取引ガイド

割安な価格には理由がある!借地権建物を購入する際のチェックポイント

所有権よりも割安な「借地権」

一般的に住まいを購入する際、土地の権利が借地権であれば、土地の権利が所有権である場合よりも割安な価格設定になっています。

例えば、相続税の申告の際の土地評価額についても、借地権については所有権の60%~80%という評価となります。

土地を所有するという権利と「借地」という利用権に分かれて評価されることになるのです。

金額面以外での所有権と借地権の違い

住まいを購入する際の権利として所有権と借地権の違いは以下になります。

①所有権は固定資産税がかかる、借地権は地代がかかる。

②借地権には期限がある。

③借地権の手続きには地主の承諾が必要

 

①ランニングコスト(固定資産税と地代)

土地を所有権として持つ場合には、固定資産税が発生します。

一方で、土地を借地として持つ場合には、固定資産税がかからないかわりに地代を地主へ支払うことになります。

単純なランニングコストとしては、あまり大きな差ではないかもしれません。

②借地の期限

借地の場合には、地主との間の契約ですので、契約期間というものが存在します。

原則的に更新ができる「普通借地」と、期間が経過した場合に契約が終了する「定期借地」というものがあります。

更新ができる普通借地契約の場合であっても、更新料が発生することもありますので、注意が必要です。

③各手続きに地主の承諾が必要

借地に関しては、法律的には「賃借権」と「地上権」の2種類に分かれます。

借地が前者の「賃借権」だった場合、借地権を譲渡するためには、地主の承諾が必要となります。

ご自身が借地を購入する場合に地主の承諾が必要なことはもちろん、将来的に売却をしようとした場合にも地主の承諾が必要となってしまいます。

また、一般的に承諾をもらう場合には地主へ「承諾料」を支払うことが必要になります。

手続的にも費用的にも借地の譲渡はなかなかスムーズにいかないケースが多くあります。

お住まい探しを価格だけでしてはいけない

この借地のように、相場価格より安く販売されている物件には、必ず何らかの理由があります。

借地の物件が割安なのも、所有権の物件よりも「流動性が低い」「人気がない」「資金調達の可能性が低い」など、それなりの理由があっての価格設定となっているのです。

具体的な借地としてのリスクを承知したうえでの購入であればよいのですが、その物件を売りたい側の不動産事業者の言葉に惑わされてしまうことのないように気を付けたいものです。

住まい探しはエージェントへご相談ください

弊社では物件診断WEBアプリ「SelFin」による自動判定をしていますが、今回の「借地」はまだ判定項目となっていません。

価格だけで単純に「割安」という判定がされてしまうケースもあります。

もし気になった物件が見つかった場合には、まずは診断結果画面の「この物件に問合せる」ボタンから、エージェントの診断を受けることをおすすめします。

皆様のお住まい探しに、ぜひ「物件提案ロボ/SelFin」をご活用ください。

不動産購入時の知っておきたいリフォーム費用の相場について前のページ

フラット35ってどういう仕組かご存知ですか?次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    ピアノの重さをご存知ですか。

    アップライトピアノの重さをご存知ですか。194kg~278kg体重…

  2. 不動産取引ガイド

    急なテレワーク体制で得た貴重な教訓

    新型コロナウィルスの感染拡大防止のための緊急事態宣言。感染拡大の影…

  3. 不動産取引ガイド

    終活で心配なこと・・・!「家じまい」よりも〇〇〇!

    現在、団塊世代(1947~1949年生まれ)が2025年に75歳以上と…

  4. 不動産取引ガイド

    2022年は住宅ローン控除の控除率や住宅取得資金贈与の非課税枠が縮小?!

    ■住宅ローン控除の制度が変わり、家計の税負担が増えるようになる?!…

  5. 不動産取引ガイド

    蓄電池の重要が拡大中!

    自宅の太陽光パネルで発電した電気をためる家庭用蓄電池の設置件数が急増し…

  6. 不動産取引ガイド

    家を購入したけど、失敗してしまいました!?

    家を購入したけど、失敗してしまいました。なんて事を最近よく耳にします。…

  1. 不動産取引ガイド

    窓はここ10年で大きく進化
  2. かし保険

    インスペクションに関するボタンの掛け違い その5
  3. 不動産取引ガイド

    大事な老後資産 50歳になったら検討しましょう。
  4. 不動産取引ガイド

    再建築不可である土地の解決策
  5. 不動産取引ガイド

    米国のShelter in placeを取り入れた新しい避難枠組み「避難所2.0…
PAGE TOP