不動産取引ガイド

生活スタイルで変わる希望の間取り

テレワークの浸透により、郊外への居住希望者が増えたというのは最近良く聞く住まい探しの流れとなってきました。

「狭くても良いから書斎が欲しい」、「家にいる時間が増えたので陽当りや眺望が良い部屋が良い」といった希望条件も増えています。

キッチンがいらない間取りのニーズが増えている!?

なかなか収まることのないコロナ感染症ですが、外食の機会が減る一方で、テイクアウトの機会が増えた方も多いのではないでしょうか。

飲食店でも、テイクアウトメニューの提供を始めるところも増えています。

こうしたテイクアウトメニュー・店舗の充実により、自炊・外食に加えてテイクアウトというスタイルも浸透してきています。

その結果、一人暮らしの男性などでは、そもそもキッチンが不要という間取りのニーズも認知されてきているようです。

外食がメインで自炊をしない方はもともと一定数いたかと思いますが、もういっそのことキッチンをなくしてしまい、代わりに居住スペースを広くするといった間取りの部屋も考えられているようです。

新しい生活スタイルに合わせた間取りや設備

ネット上で見つけた記事ですが、洗面とキッチンを一緒にした設備も登場したようです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000016002.html

このように、時代や生活スタイルに応じて、間取りや設備も変わっていきます。

ただ、こうしたポイントは不動産の表面的な価値であって、本質ではありません。

間取りや設備が時代にマッチするかについては、後からのリフォームなどでどのようにも対応できます。

そもそもそのエリア自体にニーズがなければ、間取りや設備が時代にマッチしていても、不動産の資産価値を上げることにはなりません。

例えば、エリアに優位性のある物件を見つけて、その物件を希望の間取り・設備にリフォームした方が、資産価値の下がりにくいお住まい購入につながるかもしれません。

失敗しないお住まい購入に大切なのは、見た目や設備に惑わされない、不動産の資産価値を見抜く力です。

エージェントと二人三脚で理想のお住まいを見つけましょう。

火災保険の基礎知識 知っておきたいポイント(その4)前のページ

家づくり用語編(間取り)次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    台風で屋根が飛ぶのはなぜか?

    2025年9月の台風15号の映像には衝撃を受けました。竜巻によって…

  2. 不動産取引ガイド

    不動産購入後に賃貸住宅を退去 引っ越し時の注意点!

    春は子どもの新入学や就職、転勤などで住み替えをする人が多くなります。そ…

  3. 不動産取引ガイド

    人口動態及び世帯数レポート(1)生産年齢人口の減少と老年人口の増加・外国人人口の動態

    総務省が発表した「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」につい…

  4. 不動産取引ガイド

    敷地のセットバックとは?(基礎編)

    建築物の敷地は、原則として建築基準法に定める幅員4m以上の道路に間口が…

  5. 不動産取引ガイド

    予想以上の反応で、私達もびっくりしました

    リニュアル仲介本部エージェントの中田です。先日、「緊急事態宣言」を…

  6. 不動産取引ガイド

    図面の見方

    建物にはいくつかの図面がありますが、図面には何が書かれているのかがわか…

  1. お金・ローン・税金

    【隣人トラブル回避の為の保険】
  2. 不動産取引ガイド

    住宅性能表示制度とは
  3. 不動産取引ガイド

    <住み替え情報>ダウンサイジングした不動産で家計の見直しが可能!
  4. 不動産取引ガイド

    固定資産税はどう分ける?
  5. 不動産取引ガイド

    事故物件はお買い得?不動産と心理的瑕疵
PAGE TOP