とあるテレビ番組でタレントが中古物件を購入してDIYリフォームするという企画があります。
その番組であたかもお買い得物件のように紹介されていたのが再建築不可物件。
一般の消費者には決しておすすめできない物件なのですが、番組では再建築不可物件のリスクを全く説明しないまま、あたかもお買い得物件かのように見せていたのが気になりました。
再建築不可物件とは、その名の通り、建て替えができない物件のことです。
理由は様々なのですが、主には法律で定められている接道要件(道路に一定幅接していないといけないという規定)に抵触している物件になります。
再建築不可物件は様々な問題を抱えます。
まず、一般的な住宅ローンが組むことが非常に困難です。
再建築不可物件とは既存建築物が寿命を迎えたら出口がなくなり、土地としての流通性がなくなってしまう物件で担保価値がないと判断されるためです。
周辺相場から大幅に安く見えるのはこういった事情があるからです。
多くの方が住宅購入時に住宅ローンを利用しますので、ローンが難しいとわかった時点で住宅検討から外れてしまいます。
幸いにして住宅購入資金を現金で調達できる方は再建築不可物件でも購入ができますが、
購入して自分が住むうちはいいのですが、不必要になり売却しようとしても、前述のとおり住宅ローンの対象にならないので、その物件を購入できる人はかなり限られてしまい、非常に売りにくい物件となります。
上下水道の配管も隣地を経由しなければならない場合があるなど、近隣トラブルも懸念されます。
このように再建築不可物件は一般的な消費者にはお勧めできないかなりイレギュラーな物件であることがわかります。
周辺相場から安いといってホイホイ飛びついても時間の無駄になるだけです。
広告上に「再建築不可」と表記があったら、すぐさま検討除外とした方が良いと思います。
リニュアル仲介の稲瀬でした。
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