不動産取引ガイド

介護を考えたリフォーム

私にはは80歳を超えた両親がいます。
現在は同居はしておらず、両親は二人暮らしです。

まだ二人とも持病はあるものの自分のことは自分でできますが、いずれは同居も視野にいれて考えています。
その時のために介護を考えたリフォームを調べて見ましたので参考にしていただければと思います。

要介護者と同居するにあたって、必要な設備やリフォームは「段差をなくす」「手すりを設置する」「扉から引き戸に替える」ことです。

メリット

1.要介護者が自宅で生活しやすくなること
要介護者の転倒やつまずきのリスクが軽減されるので、安心して家の中を移動することができます。

2.自立した生活を送れること
バリアフリー環境なら人に頼らずにできることが増えるので、寝たきりになることを防ぎ、健康維持をする上でも役立ちます。

3.介護者が楽になること
介護リフォームによって介護者に心身の負担を軽減させることができますので、お互いに心のゆとりもできます。

介護しやすい家の各部屋ごとの気をつけなくてはいけない事

1.バリアフリー(フラットな床)

床を極力段差のない状態にしておくことは、最終的に車いすの使用を余儀なくされた際にとても有利に働いてくれます。

2.介護される方のお部屋

介護をする方の滞在時間が多い場所から見通せる位置に、介護を受けられる方のお部屋があれば見守りがしやすいのといろいろ気がつきやすいそうです。
また、庭など外部へ直接アプローチできるスロープを付けておくことをおすすめです。
通院などのお出かけの際に車への移動が楽であると同時に、火事や地震などいざという時の脱出にも役立ってくれるからです。

3.お風呂

・介助者が入れる広さを確保すること。(短辺の内法寸法を1400㎜以上有効面積を2.5㎡以上)
・浴槽の横に腰掛台を設ける
・脱衣室との間に床の段差がないこと

お手伝いすることでご入浴が可能なうちは、極力床面からの立ち上がりが低い浴槽でもよいですが、全面的なお世話が必要になるかもしれないことを考えた時にはバスリフトの導入という選択肢もありますのでどの場合でも対応できるリフォームを考えたいものです。

4.トイレ

介護スペースの確保、手すり、出入口の幅、建具の選択などが上げられます。

介護スペースは介護をする方・される方のお二人で動けるだけの広さが必要な場所です。
(通常介護スペースとして500㎜以上が必要されています。)
特に奥行きではなく幅がとても重要なポイントとなります。

その他こんな物がありました
便座自体が電動で昇降する「トイレリフト」をつけることで、ご自分で用を足すことも可能かもしれません。

5.廊下

介護させる方の状況に寄りますが一般的な必要な寸法です。

一般的な廊下で幅が最小限に近い寸法(750㎜)に抑えられている場合もあるますが車椅子がの場合は950㎜以上が必要になるのと歩行用手すりをつける場合はプラス100㎜が必要になります。

6.玄関

外部からのアプローチにはスロープを設け、玄関の土間部分から廊下への立ち上がり高を極力低く抑える、脇で支える介護する方・介護される方の最低でも二人がラクラク移動できるだけの幅を見込んでおかなくてはなりません。
靴を履くために一時的に腰かける椅子があるとなお便利です
車いすでの移動になってしまった時は、外部から土や砂を家に持って入らないよう、車いすのタイヤのお掃除がしやすいような工夫も必要かもしれません。

玄関わきに設けたスロープ部分に水道を引いておくなどの手当ても含まれるでしょう。

7.設備・家具と車いすの関係

車いすだとキッチンや洗面台、ダイニングテーブルに入り込みづらかったり高さの調整が必要になります。

市販のものだとデザインによってはそのまま使えそうものありましたが、オーダーメイドもありますので家族の生活にあったものを選択したいものです。

また、介護用品のレンタルサービスも多種多様ありますのでうまく使うことでストレスのない介護もできるかも知れません。
実際には、まだ介護経験がありませんので予想できない事がたくさんあると思いますがひとつずつ、話し合いながら問題解決できれば良いのかなと思います。

大事な家族がいつまでも元気で生活ができるよう、そして介護する方もされる方も出来るだけ負担がかからないように考えていかなくてはいけません。

リニュアル仲介、渡辺でした。

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