不動産取引ガイド

修繕はどのくらいで行うのが良いのでしょうか?

以前に戸建ての修繕の目安をお伝えした事がありますが、今回はマンションについても少しお伝え出来ればと思います。

まず、戸建てもマンションもですが、点検項目は下記の通りとなります。

①外壁・屋根などの屋外部

②土台・柱・梁などの躯体部分

③床や壁の仕上げなどの屋内部分

④窓・戸袋などの建具

⑤給排水管・トイレ・浴室・ガス管・電気設備等

室内のもので取替えの目安としては、給湯器は10年位、水栓器具、浴室は10~15年、キッチンシンク・トイレ・排水管、ガス管、換気設備、電気設備などは15~20年、雨戸や玄関建具・窓などは15~30年位が取替え検討の目安となります。

マンションの場合は修繕するにも個人で出来るものではなく、長期修繕計画というものがあるので、それに従って修繕を行っていきます。

マンションも色んなものの修繕が必要となってくるので、長期修繕計画と修繕積立金の積立額をもとにどこを修繕するべきか決定していきますが、だいたい12~3年周期で行う大規模修繕が一番費用がかかってくるかと思います。

大規模修繕は外壁塗装から共用廊下など、簡単に修繕しにくい箇所をまとめて修繕していきますし、マンションの規模にもよりますが、足場を組む事になりますのでバルコニーの塗装なども一緒に行うのが通常と言えます。

修繕は建物を維持していくのにとても重要な事ですので、管理会社は勿論ですが、管理組合で話合いを行い、住んでいる居住者が綺麗に維持する事を意識していかなければなりません。

また、マンションの大規模修繕は居住者が工事中はスケジュールなどを把握しておかないと、洗濯物を干して良い日と干してはいけない日などもスケジュールが組まれてますので、そのスケジュールに沿って生活していなかいと工事を行っている方々の迷惑になってしまいますので、ご注意ください。

戸建てもマンションも修繕を行っていないと資産価値も下がってしまいます。

見つけたらすぐに修繕をおこなっておくと修繕費用も抑えられますので、放置することなくご自身の資産を守っていただけたらと思います。

リニュアル仲介、前田でした。

東日本大震災の教訓として・・・ 居住が制限される地域(災害危険区域)が存在するのをご存じですか?!前のページ

ロジアって何?次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    不動産購入をする際の「住宅ローン」!金利上昇はどのような影響を及ぼすのか?!

    ■ 住宅ローンの金利上昇圧力が高まっており・・・?!メガバンクが相…

  2. 不動産取引ガイド

    税務署からの「お尋ね」が来たら、どうすれば良いのか?1

    税務署からの「お尋ね」はどうして送られてくるのか?苦労して頭金を貯…

  3. 不動産取引ガイド

    家を買う際の「法的なリスク」とは?

    お住まい購入の判断にあたっては、「賃貸かor購入か」とか、「住宅ローン…

  4. 不動産取引ガイド

    <コロナ禍の住宅購入> 住宅購入前に「家計費の見直し」を検討する?!

    ■住宅購入前に、家計費の見直しは「固定費」の節約がポイント?!新型…

  5. 不動産取引ガイド

    中古住宅の取引活性化に土地・建物に官民共通IDを付与する時代へ

    ■ 土地や建物の情報を共通IDで一元的に把握できる仕組みは広がるか?!…

  6. 不動産取引ガイド

    小規模宅地等の特例制度をご存知ですか?!(二世帯住宅は節税につながる)

    突然ではありますが、表題の小規模宅地等の特例制度をご存知でしょうか?…

  1. 不動産取引ガイド

    住宅資金贈与の特例を使う時の注意点
  2. 不動産取引ガイド

    家が身体を蝕む?! アレルギーと住宅の話。
  3. お金・ローン・税金

    住宅ローン控除を受けるための確定申告の方法
  4. 不動産取引ガイド

    あなたの夢のマイホーム、実は〇〇万円必要!? 衝撃の諸費用の真実
  5. 不動産取引ガイド

    不動産は、感情で決めて、理性で納得させる傾向が強い
PAGE TOP