不動産取引ガイド

「ライフサイクルコスト」から考えるZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応住宅とは?!

〇今、望むことが出来る最高峰の省エネ住宅をご存じですか?

これからの家づくりを考える際、まず日本の住宅の省エネ性能が先進国でいちばん遅れているという事をご存じでしょうか?

そのように考えると、先進国で進んでいる住宅を見て、その良いところを取り入れて、家づくりをすることが非常に重要であるという事がいえます。

例えば、ヨーロッパでは2000年代前半から一定の省エネ基準を義務化していますが、日本では義務化ではなく、「ZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」というトップランナー基準といわれるような基準が作られました。これは創エネ機能を持つ省エネ住宅には補助金をつけることで、事業者にとっても住む人にとっても良い環境を整えようと考えられ出来たものです。しかし、大事なことは、ソーラーパネルを設置して太陽光発電が出来るといった設備機能ではなく、高気密・高断熱化にある事が重要視されています。

つまりは、現時点における日本の最高峰の住宅は「ZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)という事です。

〇ZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)という基準をご存じですか?

ZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)という基準ができたなによりの意義は、住宅の長寿命化であることです(住宅が長持ちをするという事です。)。住宅の寿命は省エネ性能が高いアメリカで平均100年、イギリスで平均140年といわれますが、日本では平均30~40年と言われ、極端に短命です。日本は高温多湿な環境に家が建てられますので、雨漏りや水漏れ、結露が原因で短命になってしまう事が良く議論されます。しかし、高気密・高断熱化されたZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応住宅では、壁の中での結露は起こり難く、住宅の長寿命化につながると言われています。

勿論、そのようなZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応住宅にするためにはコスト的に、2000万円前後の住宅を建築しようとする場合、200~250万円ぐらいのコスト高になるようです。その為、初期費用が多少高くつきますが、長寿命化・快適な住宅になるという事を考えれば決して悪くない投資のようなものだと思います。

また、ZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応住宅を建築する場合、補助金の制度がありますので、全額補助金が賄われる訳ではありませんが、このような制度を使うことで、比較的、手に届きやすい住宅となります。住宅の一生といういわゆる「ライフサイクルコスト」で考えると、初期費用が補助金を活用する事で抑えられます。建てたあとに点検や修繕といったメンテナンスも必要になりますし、水道光熱費や、最後の取り壊し費用というところまで含めて考えると、ZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応住宅は水道光熱費が少なく済みますし、何より長寿命化する事によって1年あたりのコストが圧倒的に低くなります。

〇ZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)という基準は資産価値に影響する?!

ここまでZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の基準や性能の高さについて、お話をしてきましたが、そもそもそのような付加価値の高い住宅は不動産の資産価値の観点でどのような評価がされるのでしょうか?

実は残念ながら、ZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応住宅だから、資産価値としても有利になるという事は現時点ではありません。その理由としては、不動産の建物側は築年数に応じて、減価償却される考えが根付いており、その評価により判定される傾向が強いです。しかし、先ほども記載をさせていただきましたが、住宅の一生といういわゆる「ライフサイクルコスト」で考えると、圧倒的にコストが低くなりますので、これから住宅建築を考えている方は、このようなZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応住宅を建築される事をご検討いただければ幸いです。

法人営業部 犬木 裕

すまいづくりとは!前のページ

ウィンドートリートメントの種類次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    太陽光パネル義務化

    東京都では新築住宅への「太陽光パネル設置義務化」の条例が12月15日に…

  2. 不動産取引ガイド

    用途地域でわかる街の風景

    不動産のチラシには必ず「用途地域」の記載があります。省略して「…

  3. 不動産取引ガイド

    フラット35でペアローンが利用できるようになりました

    2024年10月から全期間固定金利のフラット35でペアローンが利用でき…

  4. 不動産取引ガイド

    家を建てるときにも地球にやさしい省エネ住宅も考えみてはいかがでしょうか。

    昨日、雪が降りましたが今年は暖冬と言われています。夏にはゲリラ豪雨…

  5. 不動産取引ガイド

    家を購入する前にチェックしておきたいハザードマップ

    住宅を購入するときは、どうしても駅から距離や価格、…

  1. 不動産取引ガイド

    どんな不動産会社を選べばよいのか?
  2. 不動産取引ガイド

    省エネ住宅基準の変化
  3. 不動産取引ガイド

    海外の玄関ドアは内開き 日本はなぜ外開きなのか?
  4. 不動産取引ガイド

    離婚による財産分与と不動産の話
  5. 不動産取引ガイド

    今後益々発展していく、渋谷区桜丘町エリア!今後どのような変革を遂げるのか?!
PAGE TOP