欠陥・トラブル

その街は将来に渡って人が集まる街ですか?

各自治体は様々な情報を公開しています。人口動向から財政状況、行政サービスなど様々です。
貴重な情報なのですが、一般の方にはわかりにくいというのが難点です。

住宅購入でエリアを検討する際に自治体が公開している情報は非常に重要だと思います。
テーマは「将来に渡って人が集まる(人口が減りにくい)街かどうか」です。

その地域に家を買うということは、自治体を選択したことになります。
選択には責任が伴います。家だけに焦点を絞って狭い視野で家探しをしてしまうと、思わぬ落とし穴が待っているかもしれません。
夕張市の現状は対岸の火事ではありません。

「財政破綻」は実際にどういうことなのか
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO64609980W3A221C1000000/
行政情報というと、子育て支援の制度や介護支援の制度など、行政サービスの情報に目が行きがちですが、注目したいのは財政状況です。
実質公債費比率という指標があります。公債費(地方自治体の借金のようなものです)による財政負担の程度を示すものです。
実質公債比率が18%以上の比率となると地方債の発行に国の許可が必要になり、25%以上の比率となると一般事業等に関連して自治体が発行する起債が制限され、事実上自治体の重要な機能が失われることになります。(財政破綻した夕張市の平成17年度の実質公債費比率は28.6%でした。)

生活ガイド.comというサイトがあります。
http://www.seikatsu-guide.com/

自治体が公表している情報を取りまとめて、比較ができるサイトです。
前述の実質公債比率も簡単に調べられますし、2つの自治体を比較することもできます。
各項目についてのランキングも表記されるので、自治体を俯瞰して見るには良いサイトではないかと思います。

家選びは街選び。
将来を見据えて冷静に判断したいものです。

知っておきたいインテリアの基本前のページ

大規模なリフォームは確認申請が必要な場合があります。次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    「赤い土地」や「青い土地」?土地に色がついている!?

    先日、契約の前提として土地の公図(法務局備え付けの地図)を見ていたとこ…

  2. 不動産取引ガイド

    災害時の公的支援の一覧

    熊本の地震で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。&…

  3. 不動産取引ガイド

    敷地境界に(ブロック)塀がある場合の注意点(その②)

    土地の境界線上に塀が設置されているが、老朽化して修繕が必要となっている…

  4. 不動産取引ガイド

    耐震性能を台無しにするエアコン設置

    弊社代表が執筆した記事がホームズプレスに掲載されました。今回は「耐…

  5. 不動産取引ガイド

    地震は忘れた頃にやってくる?!東日本大震災から5年が経過しましたが・・・。

    最近、震災から5年が経過し、いろんなシーンで復興の様子が報道されていま…

  1. 不動産取引ガイド

    土地所有者の特定が円滑になる!?
  2. 不動産取引ガイド

    代々木競技場2020年世界遺産登録目指す!
  3. 不動産取引ガイド

    どの面積が正しいの?~マンションの床面積~
  4. 不動産取引ガイド

    中古住宅購入時の「畳の張り替え」について
  5. 不動産取引ガイド

    住宅のエリア選びに保育園の問題は必須??待機児童ゼロへ…
PAGE TOP