リニュアル仲介通信

平成27年2月「貯金になる家」「消費する家」

貯金になる家であるのか、消費する家であるのかは結果論ではありません。その家が10年後にいくらで売れるかを正確に予測することは難しいのですが、住宅購入時に資産価値を毀損してしまう買い方かどうかを判断することは容易です。今回から数回に分けてリニュアル仲介が提案する賢い住宅購入「資産価値が減りにくい住宅」についてご説明いたします。

住宅ローンを単なる支出と考えていませんか?

住宅は一生に一度の大きな買い物と言われます。一所懸命働いて住宅ローンを返済し、完済した頃には家はボロボロ、売っても二束三文…。これからの人口減・家余り時代においては、二束三文でも買い手がつかない結果も考えられます。これでは確かに二度・三度と家を買うことはできません。
他方で買った値段で売れるとしたらどうでしょう。住宅ローン返済は「資産の積み立て」になります。バブル期のような夢の話ではなく、現実的に選択可能な資産防衛手段です。

「消費する家」「貯金になる家」

4,000万円で買った家を10年後に売却すると仮定します。住宅ローンの返済は月々約12万円です。10年間で支払った利息は約530万円、10年後の残債は約3,060万円になります。
もし売却価格が2,500万円だったとしたら、失った資産は約2,030万円(売却損2,000万円+利息530万円)です。これは月々約16.9万円で住んでいたことと同等で、ローン返済額とくらべても大赤字です。しかも560万円ものローン残債となります。これが「消費する家」です。

もし10年後に3,500万円で売れるとしたら、失った資産は約1,030万円(売却損500万円+利息530万円)です。これは月々約8.6万円で住んでいたことと同等で、ローンを完済しても440万円現金が残ります。つまり家を買ったのに10年間で440万円貯金したことになります。これが「貯金になる家」です。

ここで言う「消費する家」は新築購入の典型的な事例で、「貯金になる家」は中古購入の典型的な事例です。消費する家は残債の影響で住み替えが困難であるのに対し、貯金になる家は残債がないので、住み替えしやすいという点でも大きな違いがあります

 

20150215_r1_c1

「消費する家」を勧めるこれまでの住宅業界  「貯金になる家」を実現するためのリニュアル仲介

住宅業界ではよく「新築と中古どちらがいいですか?」という質問をします。答えは簡単です。誰しもお金があるなら新築に住みたいものです。「消費する家と貯金になる家どちらがいいですか?」と問われればいかがでしょう。これも答えは明確です。誰もが「貯金になる家がいい」と答えるでしょう。

 新築は購入金額の10%~20%を購入時に瞬間的に毀損し、マンションは築15年、戸建ては築20年にかけて物凄い勢いで資産価値を減らしてしまう、実に贅沢な買い方です。また、住宅の資産価値はある程度の年数で底を打ち、以降はならだかに推移することもわかっています。残念ながら現在の住宅業界は「消費する」買い方に消費者を誘導しているのが事実です。

住宅購入のタイミングは今後の人生を左右する大きな岐路に立っていると言っても過言ではありません。資産防衛として中古住宅の検討は有効な手段です。そしてリニュアル仲介は「貯金になる家」を実現するためのサービスです。私たちは安心してお取引していただくために徹底した情報開示に務めています。お気軽にご相談ください。

2015.2月通信2


 

PDFファイルダウンロード

 


省エネ住宅エコポイント対象のリフォーム内容のお知らせ前のページ

2回の建物インスペクションでようやく辿り着いた安心の我が家次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 住宅購入と 生涯の資金計画

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及率ランキング!今後の住宅購入の参考に!

    突然ではありますが、脱炭素社会の実現に向けて住まいの環境対応が進んでい…

  2. 不動産取引ガイド

    民法改正により、不動産売買契約も更なる慎重さが求められるようになる?!

    2020年4月1日から企業や消費者の契約ルールが大きく変わります。民法…

  3. 不動産取引ガイド

    不動産購入の際に知っておきたい、「スマートシュリンク」という考え方?!

    皆様、ご存知の通り、日本のほとんどの地域で人口減少が進んでいくのは避け…

  4. 不動産取引ガイド

    不動産詐欺のプロフェッショナル ~地面師と呼ばれる者~

    不動産屋と聞いて、あまり良くないイメージを持つ方も少なくないのではない…

  5. 不動産取引ガイド

    亥年は大地震が起きやすい?!事前の備えを万全に!

    先月、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(略称:木耐協)の全国大会に参…

  6. お金・ローン・税金

    省エネ住宅ポイント使ってリフォームを考えてみませんか?

    おはようございます。リニュアル仲介の渡辺です。最近リノベーショ…

  1. 不動産取引ガイド

    長期優良住宅【 省エネ住宅シリーズ】
  2. お金・ローン・税金

    住宅ローンを組んだ方へのアンケートで驚きの結果が!!
  3. かし保険

    マンションの欠陥があったらどうする?!重大な欠陥なら10年以上も保証される?!
  4. 不動産取引ガイド

    ビル空室率と併せて考える住まい購入
  5. 不動産取引ガイド

    建物状況調査に関する少し深い情報 その1
PAGE TOP