不動産取引ガイド

不動産の価値はとにかく立地

不動産は「不動」だけに一度買ってしまうとなかなか動けなくなります。
買った後に「変えられないことにはとことんこだわる」姿勢が重要となります。

いくつかこだわった方が良いポイントがあるのですが、その中でも本日は、「隣地の将来にわたる状況」についてお伝えします。

隣地、特に主開口面が向いている側(一般的には、リビングのバルコニー面)は確認が必要です。空地の場合は、どれくらいの建物が建つのか気にする人が多いのですが、既に何か建っていると質問は少なくなります。

しかし、今建っている建築物が許容されている最高の高さや容積率で建っているとは限りません。その点よく確認しておかないと再建築されたときに気に入っていた眺望が無くなったり、自分の家に太陽の光が全く入らなくなったりという事態になりかねません。

購入する前に営業マンに質問して確認しておきましょう。心配であれば、市区町村が発表している都市計画図を基に担当者から説明してもらうとよいでしょう。

目の前にどのぐらいの高さの建物が建つかは、土地の広さ、用途地域、高さ制限、高度地区、斜線制限など様々な法規制、建築制限によって建築できる大きさが決まっています。

不動産を購入する際に説明を受ける重要事項説明書には、「周辺の土地は法律の規制の範囲内で建築物が建つことがあります。その際の日照や眺望、風向き等に影響があることがあります。」としっかり記載があることがほとんどです。

目の前に高い建物が建つ、大きな商業施設が建つ可能性がある敷地の場合は、日照や環境、資産価値にも影響がでますので購入前にはきちんと確認をしておきましょう。

お住まいの家は耐震化されていますか?前のページ

家を買って後悔した理由次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    数十年度に一度の災害は本当か?データで調べるハザードリスク

    先日の台風19号では各地に多大な被害が発生したことが報道されています。…

  2. 不動産取引ガイド

    中古戸建の断熱リフォームで資産価値を守る!失敗しない断熱改修のポイント

    住宅購入を検討する際、特に中古戸建てを選ぶ方にとって、断熱性は見逃せな…

  3. 不動産取引ガイド

    不動産値上がり、出遅れている地域は!?

    お客様から、「不動産上がってますよね?」というご質問をよく受けます。…

  4. 不動産取引ガイド

    中古住宅取引におけるリフォーム費用の考え方

    中古住宅の取引を安全に進めるためには、リフォーム費用のうち特に改修費用…

  1. お金・ローン・税金

    その「手付金」ホントに払って大丈夫!?
  2. お金・ローン・税金

    引越し後に、数十万円の『税金の請求』が・・!?
  3. 不動産取引ガイド

    老後に移住希望19%、「高齢者を地方へ」は難しく?!
  4. 不動産取引ガイド

    他人事ではないですよ!空き家問題を積極的に考えてみる
  5. お金・ローン・税金

    失敗しない不動産購入~不動産購入のチャンスだからこそ気を付けたい~
PAGE TOP