不動産取引ガイド

不動産購入前の『内見』のコツについて

インターネットで気に入った物件を見つけたら、実際に足を運んで確認しましょう。多くの場合、不動産会社に依頼し、売主と日程調整をしてもらい、内見当日を迎えます。いざ内見の日。手ぶらで行こうとしていませんか?今回は、内見をより効果的に行うための『内見』のコツをご紹介します。

■ 『内見』のコツ:住空間のサイズ感のギャップを埋める

空室の物件では家具が撤去されており、売主が居住中でも購入希望者のために片付けられていることが多いです。そのため、実際の生活感がない状態で内見することになります。初めて賃貸契約をした際、広いと思った部屋も、家具を配置した後に狭く感じた経験はありませんか?サイズ感を正確に把握するのは難しいものです。そこで役立つのがメジャー。内見時の必須アイテムと言えるでしょう。おすすめは、職人が使用する5m程度のしっかりしたメジャーです。また、事前に現在使用している家具(テーブル、ソファ、冷蔵庫、洗濯機など)のサイズを測り、メジャーに目印をつけておくと便利です。このように実際のサイズを意識しながら内見すると、徐々に間取り図だけで広さを判断できるようになります。

■ 『内見』のコツ:色違いの付箋を活用する

スマートフォンの容量が増え、内見時に写真をたくさん撮る人が増えています。しかし、複数の物件を内見すると、どの写真がどの物件のものか分からなくなることがあります。そこで、色違いの付箋を活用しましょう。撮影する際、付箋を目立つ場所に貼り、その色が写真に映るようにします。こうすることで、後から写真を整理するときに、物件ごとに区別しやすくなります。

■ 『内見』のコツ:たくさんメモを取る

内見で感じたことは、購入の判断に重要な情報となります。しかし、時間が経つと忘れてしまいがちなので、しっかりメモを取りましょう。おすすめは、販売図面に直接書き込む方法です。図面とセットで記録すると、後で見返したときに状況を思い出しやすくなります。不動産会社が用意する販売図面には余白がないことがあるので、黒以外のペンを準備しておくと良いでしょう。また、バインダーを持参すると書きやすくなります。事前に担当者へ、余白のある図面とバインダーを用意してもらうよう依頼しておくのも一案です。ただし、せっかくメモを取っても見返さなければ意味がありません。「この物件を購入しよう」と決断する前に、必ずメモを確認し、追加でチェックすべき点や、不動産会社に問い合わせるべきことがないか整理しましょう。

■ 『内見』のコツ:中古戸建ての内見はスリッパを履かない

内見時、スリッパが用意されていることが多いですが、中古戸建てでは履かないのがポイントです。なぜなら、床の沈み具合は見た目では判断できず、実際に踏んでみることで確認できるからです。特に水回りは慎重にチェックしましょう。床の沈みを感じた場所は図面に印をつけておくと良いです。インスペクション(建物調査)を依頼する際に建築士へ伝えれば、詳しく調べてもらえます。床の沈みの原因の多くは乾燥による木材の収縮ですが、木材の腐朽が原因のこともあります。見落とさないよう注意が必要です。また、冬場の内見では、床の冷たさを体感できるため、住んだときの快適さを考える上でも参考になります。売主が居住中の場合は、事前に不動産会社を通じて確認してもらいましょう。

■ 『内見』のコツ:周辺環境を歩いて確認する

特に購入を前向きに検討している物件は、不動産会社の車で案内されるのではなく、最寄り駅から歩いて向かうことをおすすめします。なぜなら、日常生活の中で通る道の雰囲気や周辺の施設、交通量などを直接確認できるからです。また、内見の待ち合わせ時間より少し早めに到着し、周辺を散策するのも良い方法です。事前にハザードマップをチェックし、それを踏まえて歩くと、より有益な情報が得られます。Googleマップでは地形や建物を確認できますが、高低差や匂い、騒音などは実際に訪れないと分かりません。気になる物件の内見は、周辺の確認時間をスケジュールに組み込むのがおすすめです。

■ まとめ

物件の内見は、不動産購入プロセスの中でも特に「楽しい」ステップの一つです。事前の準備をしっかり行うことで、例えその物件を購入しなかったとしても、価値のある経験になります。複数の物件を内見すると、徐々にコツが掴めてくるので、気になる物件は積極的に見に行くことをおすすめします。今後の参考にお役立ていただければ幸いです。

法人営業部 犬木 裕

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