「頭金がない」というお客様が結構いらっしゃいます。
あるいは、今は超低金利ということもあって、「自己資金は使わず、できるだけローンで調達したい」という方も少なくありません。
(個人的には、この意見には賛成です。)
さて、ここでローンの組み方を少し工夫するだけで、数十万単位で節約することができます。たとえ同じ銀行でも、選択するプラン次第で変わるのです。
銀行が、皆さんのコスト圧縮の提案をしてくれると期待してはいけません。
皆さん自身でプランを選択しなればならないのです。
今回は、住宅ローンで人気のS銀行を例に、資料を作成してみました。
実際に存在する商品プランと料金をもとに計算しています。
ご存知の方も多いかもしれませんが、住宅ローンを借りるときには、「事務手数料」や「保証料」というコストがかかります。
事務手数料は、借入額に関係なく定額で何円となっており、保証料は借入100万円あたり2万円程度に設定されていることが多いです。
また、最近では「融資手数料型」というプランを用意している銀行も増えてきました。
融資手数料型というのは、保証料や事務手数料がかからない代わりに、融資額の2.16%の融資手数料がかかるというプランです。
勘のいい方はお気づきのとおり、保証料は「100万円あたり2万円」ですから、「借入額の2%」と読み替えることができます。
対して、融資手数料型は「借入額の2.16%」ですから、0.16%高いということになります。
でも注意してください。
頭金0円の方は、「じゃあ、安い保証料型の方でいいや」と簡単に選んでしまってはいけません。
家を買うときは、物件代金の他に、登記の費用や火災保険料、仲介手数料等、だいたい物件価格の7~8%の諸費用がかかります。
頭金0円の場合には、これらについてもローンで調達しなければなりません。
銀行の視点で考えると、諸経費部分の融資は、無担保の貸付のような位置づけになるので、できれば融資したくないのです。
銀行によっては、上述の保証料が、物件部分は100万円あたり約2万円、保証料部分は100万円あたり約10万円と設定されていたりします。
これを考慮すると、「もしかしたら、融資手数料型の方が安いかも...」という気がしてきますよね。
回りくどくなりましたが、下記のリンクがその比較資料です。
「③(丸3)」の箇所が、比較の結果です。
≪某銀行 保証料型と融資手数料型の比較≫
https://rchukai.jp/c_doc/20180817011.pdf
結果は一目瞭然ですね。
皆さんも気を付けて選ぶようにしましょう。
以上、リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。