今回のレポートは築8年の中古マンション。第一種低層住居専用地域にある総戸数30戸未満の小規模な低層マンションです。戸建て程の注意は必要ありませんが、マンションでもルーティンで確認しておくべきポイントがいくつかあります。今回もリニュアル仲介のエージェントが内見時に気付いた点を情報発信!今回もバイヤーズエージェントの生の声をお届け致します。皆様のお住まい探しにお役立て頂ければと思います。
≪注目した箇所一覧≫
- ①隣地との高低差
こちらは、起伏のある地域の物件の時は必ずチェックしなければいけません。以前に見に行ったマンションでは、建物の築年数の割にしっかりとした新しそうな擁壁があったため、疑問に思い調べてみたところ、以前は今の面積程の擁壁がなく大雨が降った際に一部の土砂が(小規模に)流れてしまったことがあり、それを受けて擁壁を補強した経緯があったという物件もありました。現状の擁壁に劣化がないかの確認(水抜き穴の雑草がないかなども)はもちろんですが、高低差がどれくらいあるかも観察するようにしましょう。例えば、敷地内野擁壁の維持管理(ヒビの補修など)に余分な修繕費用がかかる可能性もあります。また、傾斜地に建っているわけですから、大規模修繕で足場を組む際にも+αのコストがかかる可能性もあり得ます。今回の物件は軽微な段差だったので問題なしと判断しました。
- ②バルコニーからの眺望
これは皆様もいつも注目していると思うので、細かく書く必要はありませんね。ポイントは、現在の眺望ももちろんなのですが、それよりもそこに見える隣地の建物が建替えられる可能性の度合いや、建替えられた場合にはどれくらいの高さの建物が想定されるかを想像しながら見なくてはいけません。今回は、古い木造戸建てが建っていましたので、近い将来、ほぼ確実に建替えになると思って検討をした方が無難でしょう。ただ、用途地域が第一種低層住居専用地域でしたので、新しく建ったとしても本物件からは一定の距離が保たれると共に、高さも同等のものしか建築できませんので、低層マンションの宿命と受け止めるということで、イレギュラー要素としては判断しませんでした。
- ③窓はペアガラスか?証明書発行依頼時にも注意!
最近は電車でもペアガラスがついていますね。やはり省エネ効率を考慮してのことでしょう。フラット35の金利優遇を受けるための基準「S(金利Bタイプ)」を適用させようと思った場合は、全ての居室の窓がペアガラスになっていれば使えます。窓に、省エネのステッカーが貼ってあったり、ガラスの際のところに「銀色の枠+点々」が見えたりしますので、それがあればペアガラスと考えておいてよいでしょう。
ただ、ここで注意が必要です!いざ実際にフラット35を利用することになり、融資を受けるために必要な『適合証明書』の発行を依頼する時に、「S適用」と申請をしないと、例え実際の性能がSの基準を満たしていたとしても、自動的に「S」の証明書が発行されるわけではありません。つまり、チェックマーク一つの漏れで、利息の総支払額で数十万円の差がついてしまいます。
- ④お風呂の手すり
上記③のチェックでペアガラスではなかった...
安心して下さい!他にも方法があります。一番簡単なのは、お風呂に手すりがあるかをチェックすることで、もしあれば、ペアガラスでなくともSの適用になります。手すりが無ければ設置すれば大丈夫です。
- ⑤外壁のコーキングの弾力
この部分は年数が経過すれば必ず劣化してきます。弾力があり、色あせていなければ問題なしです。劣化してくると、固くなり、細かいヒビが入るようになります。ヒビがあるイコールNGということではもちろんありませんが、そう遠くないうちに修繕工事をした方が好ましいわけですから、修繕積立金の貯まり具合や修繕計画がどうなっているかを、いつもよりも少し気を使って見てみる必要があるでしょう。
リニュアル仲介では、内見ひとつとっても、一般的な不動産屋さん以上の情報をお客様にご提供致します。“たかが内見、されど内見”です信頼できるプロを見つけることができれば、同じ量の内見をしても検討の深度が全く異なります。是非、リニュアル仲介にご相談下さい。
以上、リニュアル仲介本部 パイロット店 エージェント 石川でした!
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