不動産取引ガイド

そろそろ「持ち家」VS「賃貸」といった不毛な論議はやめませんか?

もう何年も前から不動産の鉄板ネタになっている「持ち家」VS「賃貸」。
この低金利も相まって論調としては「持ち家」有利な雰囲気ですが、
そんな中、「賃貸」有利を主張するブログがありましたので、紹介します。

http://blog.livedoor.jp/fromvancouver/archives/52462469.html

<筆者の主張>
1. 持ち家はサラリーマンの転勤に伴い単身赴任などの原因となっている
2. 70年代、80年代は「君んち、持ち家、それともチンタイ?」と小学生でも話題になったが、今は親が差別的でもあるその話題を振ってこない。
3. マンションの管理費は高く、戸建も多くの所有者が管理できておらず、管理の行き届く賃貸との差が表れる
4. ライフスタイルが急速に変化している
5. 住宅の値上がり期待は人口が増えない日本に於いて理論的にはほとんどない
6. 高齢になった場合、夫婦の片方が介護を理由にホームに入ることも多く、残された健康な人が家の面倒を全部見ることになる。これは子供たちに手伝ってもらわないと厳しい。

この記事を見てまず思ったのが、「家は一生で一回の買い物」という幻想が根強く残っているな、ということです。
「家は一生で一回の買い物」という前提なら筆者の仰ることはもっともなのかもしれません。

リニュアル仲介でお勧めしているのは「いつでも資産化できる家の買い方」です。
購入代金-売却代金が大きくマイナスとなる(多額のローン残高が残る)買い方だと、普通の人には家は何回も買うことができません。
ですが、売却代金でローン残高が0になる買い方であれば、家(住宅ローン)という呪縛から解き放たれ、自由な選択が可能です。

「持ち家」VS「賃貸」?どちらでもいいじゃないですか。その時のライフスタイルに必要で最適な住空間が実現できれば良いのであって、それは必ずしも「持ち家」とは限りませんし、「賃貸」でなければならない理由もありません。(居住地の選択には「収入」という条件もありますが、ここでは割愛します)

子育てのために買った家は、子育てが終わったら過剰スペックを持て余す家でしかありません。家という足かせが外れれば、今後遠くない将来に顕在化する介護問題や、ご自身の老後についても多様な選択肢が得られます。

そろそろ「持ち家」VS「賃貸」といった不毛な論議はやめませんか?家が資産になる方法を考えた方がよっぽど前向きな議論だと思うのは私だけではないはずです。

リニュアル仲介の稲瀬でした。

———————————————–

「資産となる不動産を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.jp/semi/

———————————————–

不動産の共有状態を解消する方法前のページ

売主の瑕疵(かし)担保責任の範囲と「瑕疵保険」の対象範囲の差≪中古住宅の保証 その1≫次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    不動産取引もITでスムーズに

    先日、大手銀行や団体が参加する企業連合が、令和4年後半にもデジタル通貨…

  2. 不動産取引ガイド

    良い家 悪い家

    「良い家が買いたい」誰もがそう思うはずです。ですが、日常的に情…

  3. 不動産取引ガイド

    住宅ローンの融資残高が膨張を続ける日本!これからどうなる?!

    ■金利が0.1%上昇すれば国内全体で利息負担が約1100億円増える?!…

  4. 不動産取引ガイド

    海外の玄関ドアは内開き 日本はなぜ外開きなのか?

    家屋の玄関扉一つをとっても国によって文化的な違いがでます。今では日…

  5. 不動産取引ガイド

    住宅ローンの返済方法は、全額返済or不動産売却だけではない?!

    住宅ローンを利用すると、基本的には長期にわたって借入額を返済していくの…

  1. 欠陥・トラブル

    お子様が小さいうちこそ、遺言書を書くべき理由
  2. 不動産取引ガイド

    地域の生活コスト「見える化」システム
  3. 不動産取引ガイド

    ローン特約の「融資承認取得期日」意味と注意点について
  4. 不動産取引ガイド

    新築建物は誰のものか?建築請負契約と施主の関係
  5. 不動産取引ガイド

    2020 年2月度の不動産相場
PAGE TOP