不動産取引ガイド

あぶないブロック塀のチェックポイント!

大阪北部地震でおきたブロック塀の倒壊、いまだに余震とおもわれる地震が続いています。

このブロック塀は建築基準法の施行令で定められたブロック塀の強度を高める「控壁」がなかったということで倒壊したことが発表されています。

あぶないブロック塀のチェックポイント

1.塀が傾いていたり、手で押すとグラツキがあるものは、少しの揺れで塀が倒れる危険性があります。

2.ひび割れがある場合、その部分から雨水が入り 中にある鉄筋を錆びさせ、長い間に鉄筋がなくなってしまう可能性があります。

3.ブロックの厚さが10cmの場合は塀の高さは2.0m以下、15cmの場合で2.2m以下と定められています。
(高い塀は強い地震の揺れで倒れ易くなります)

4.高さが1.2mを超える塀では控壁が必要です。その間隔は3.4m以下で、この間隔が広すぎたり、控壁がない場合は、強い地震の揺れで倒れ易くなります。

5.配筋用のエグレのない透かしブロックは必要な鉄筋が入りません。したがって、鉄筋の入っていないこのような塀は強い地震の揺れで倒れ易くなります。

上記のような塀がご自宅にあるようでしたら各市町村の相談窓口や、信頼のおける工事店または建築士などの資格の持った人に相談をして下さい。

わたしの通勤途中にも控壁がないブロック塀がありました。

ブロック塀は素人でも造れてしまいますが非常に危険です。

ブロック塀の施工は建築施工管理技士、ブロック建築技能士、コンクリートブロック工事士などが指導する施工業者に依頼して安全な塀をお願いします。

参考資料

http://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/life/153811_50826159_misc.pdf

リニュアル仲介、渡辺でした。

 

人口減少時代の都市開発(コンパクトシティ化)が遅れている?!前のページ

不動産屋が言うことを鵜呑みにしてはいけない?!次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 住宅購入と 生涯の資金計画

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    売買契約をめぐる相続トラブル(不動産の売却で売主が決済前に亡くなってしまったら?)

    契約締結後に売主が亡くなられた売の不動産売買契約の取り扱いについて…

  2. 不動産取引ガイド

    自宅の建替えには開発許可が必要!?

    これは我が家の話です。物件を探す際に販売図面の都市計画の欄に「市街…

  3. 不動産取引ガイド

    カーポートは、建蔽率も緩和になるのか?

    お客様から聞かれる質問に、「カーポートは建築面積に含まれないのですか?…

  4. 不動産取引ガイド

    相続した空き家の解体費はいくらぐらい掛かる?!

    総務省の調査によると、全国の空き家は2018年に約850万戸と1998…

  5. 不動産取引ガイド

    その消火器 使って大丈夫ですか??

    古くなり腐食などが進んだ消火器を操作した際に消火器が破裂し、負傷するな…

  6. 不動産取引ガイド

    米国の不動産エージェントから学ぶ、信頼のおける不動産事業者とは?!

    米国では不動産エージェントに相談しながら、不動産購入をされる方が多いと…

  1. 不動産取引ガイド

    家を買うために適した良い土地の地盤の選び方
  2. 不動産取引ガイド

    「築年数によってどれくらいのリフォーム費用が掛かるの?!」
  3. 不動産取引ガイド

    2016年住みたい街ランキンの結果と住宅購入エリアの選定について
  4. 不動産取引ガイド

    「新築」と「築後未入居」の違いは何か?
  5. 不動産取引ガイド

    耐震基準がいくつもある!~建築基準法と耐震診断~
PAGE TOP