不動産取引ガイド

せっかく購入した家を大切に!!

家を購入した後に、手放さなければならないような事態を招かないよう、今回は火災保険の観点から、火災の発生件数や対策についてお話したいと思います。

まず、火災の事故についてですが、年間どのくらい発生しているかご存知でしょうか?
2018年には年間37,981件。
個人的にはかなり多いなという印象でした。皆さんはどのように思われましたでしょうか?
そして、ご自身が購入された家が火災で無くなってしまうなんて事がないように、きちんと火の元の確認をしなければと思った方も多いのではないでしょうか?

火災の発生原因としては、コンロが1,814件(16.5%)で最上位、次がタバコで1,346件(12.2%)、次に多いのがストーブで901件(8.2%)なようです。

最近では火事にならないようコンロもストーブも消化機能などもついている物も増えていますが、やはりご自身でしっかりと確認をしておくことが重要だと思います。
消防庁では住宅防火の1っとして寝具、衣類及びカーテンからの出火を防ぐために、防炎品の使用を推奨しています。
防炎性能をもっている、防炎品マッチ、ライターなどの小さな火種の炎を接しても、火が当たった部分が焦げるだけで容易に着火しません。
また、大気中に熱源が無くなった場合、自ら消火する性質で、燃焼を継続させない「自己消化性」によって、容易に燃え広がることもありません。
防炎品には防炎物品(消防法で使用が義務づけられているもの)と防炎製品(防炎性能基準に適合した製品)があり、高さ31m(概ね10階建て以上)を超える高層マンションで使用するカーテンやじゅうたんは居住する階数にかかわらず、全ての部屋で防炎物品を使用しなければなりません。
防炎物品には「消防庁登録者番号、防炎、登録確認機関名」が書かれたラベルが貼付してあります。
消防法に基づく防炎対象物品以外の寝具類、衣類、シート類、車両のボディカバーなどにも防炎性能を持っている防炎品がありますので住宅火災の防止に活用してみてはいかがでしょうか?

せっかく購入しうた家だけでなく、家族の命も守るためには、しっかりと防火対策を行って、尚且つ日々の確認などを怠らないように気を付けていただけたらと思います。

火災保険についてご質問等ございましたら、お気軽にご相談ください。
リニュアル仲介、前田でした。

越境トラブルと注意点前のページ

住宅ローン完済年齢上昇 「高齢化」になった3つの要因次のページ

ピックアップ記事

  1. 危険な場所は 地形図で見分ける
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    『山手線はこんなに勾配がある!?』

    普段、何気なく乗っている山手線・・。最近は、電車に乗っていてもスマ…

  2. 不動産取引ガイド

    「買う家」=「住む家」ではない?

    住宅購入の考え方についての話です。先日とあるお付き合い先の方とお話…

  3. 不動産取引ガイド

    インナーバルコニーのメリットとデメリット

    インナーバルコニーにとても憧れをもっていますので調べてみました。…

  4. 不動産取引ガイド

    椅子にすわってなにをする!

    人は何かをする為に座ります。建築家で家具のデザイナーでもあるコルビ…

  5. 不動産取引ガイド

    うちの実家はこの先どうなるの?

    ゴールデンウィークに帰省された方も多いと思います。少し傷んだ家を眺…

  6. 不動産取引ガイド

    今後のテレワーク事情の変化について

    コロナ時代の理想の家に関する調査を行った結果、新型コロナの流行で家に対…

  1. 不動産取引ガイド

    住宅を購入する際に、住宅ローンを組まれる方がほとんどだと思います。
  2. 不動産取引ガイド

    騒音トラブルを未然に防ぐ 簡易的な対策方法
  3. 不動産取引ガイド

    ウッドデッキは手間のかかる趣味です
  4. 不動産取引ガイド

    【後編】「マンションならではの2つの問題!?」既存住宅売買瑕疵(かし)保険の種類…
  5. 不動産取引ガイド

    「終の棲家」という考えは不動産購入時に不要?!
PAGE TOP