不動産取引ガイド

物件が少ないときは、スピード感が重要

ここ最近は、市場に出ている物件の数が多くありません。
そのため、新着の物件が出ても、早ければ1週間もたたずに売れていってしまう状況です。

こうした状況で気に入った物件を購入するには、お住まい探しのスピード感が必要です。

ただ、お住まい購入は高額な買い物ですので、なかなかすぐに決断することが難しいのも現実です。

素早い決断をするためのポイントをお知らせします。

1.相場を知る

一番気になるポイントは、「価格が高過ぎないか」ということではないでしょうか。

不動産には同じ物件がないため、定価がありません。

相場より高く買わされてしまうという心配もあるかと思います。

そのため、事前に周辺の相場や、似たような物件の相場観を知っておく、というのも大切なことになります。

2.物件購入にかかる諸費用を把握しておく

お住まい購入をする場合には、物件価格以外にも諸費用がかかります。

仲介手数料、住宅ローン保証料、火災保険、登記費用など、みなさんが思った以上の費用が発生するかと思います。

こうした諸費用は、購入物件の目安がわかれば、簡単に算出することが可能です。

購入を手伝ってもらえる不動産仲介会社にあらかじめヒアリングしておきましょう。

3.住宅ローンの事前審査を通しておく

ご本人の急ぎ具合に関わらず、一番時間がかかってしまう手続きが住宅ローンの事前審査です。

金融機関に住宅ローンの事前審査をお願いしても、必要な書類を収集したり、金融機関の審査に時間がかかったりと、思うようなスピード感が出ないことが多々あります。

住宅ローンの審査回答を待っている間に、狙っていた不動産が売れてしまった、というケースは、売買取引の現場では日常の光景となってしまっています。

実際にご利用される金融機関でなくても構いませんので、お住まい探しと並行して、住宅ローンの事前審査は完了しておきましょう。

4.信頼できる不動産会社を見つける

最後のポイントは、信頼してお住まい探しを任せられる不動産会社を見つけておくことです。

物件の良し悪しや価格の妥当性、購入までの流れをスムーズに案内してくれる不動産会社を見つけておくことで、最後の決断を適切にサポートしてもらうことができます。

買うべきではない物件についてはきちんと「やめましょう」とアドバイスをしてくれて、良い物件に関しては「これは買うべきです」と背中を押してくれる、そんな営業マンと二人三脚でお住まい探しをできる環境が用意できると安心です。

自宅(不動産)を買う前に「想定外」の離婚に備える?!前のページ

地方移住!下調べはちゃんとしましたか??次のページ

ピックアップ記事

  1. 危険な場所は 地形図で見分ける
  2. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 住宅購入と 生涯の資金計画

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    うちの実家はこの先どうなるの?

    ゴールデンウィークに帰省された方も多いと思います。少し傷んだ家を眺…

  2. 不動産取引ガイド

    スルガ銀行のシェアハウス問題から学ぶ住宅ローンの考え方

    スルガ銀行のシェアハウス問題を巡る投資トラブルが長期化しつつあります。…

  3. 不動産取引ガイド

    不動産の契約に関する用語解説

    リニュアル仲介法務部です。住宅購入をする場合、色々な専門用語が…

  4. 不動産取引ガイド

    中古木造戸建てを購入する時はインスペクションが欠かせません

    住宅購入=新築が当たり前だったのは過去の話で、人口減少から家が余る時代…

  5. 不動産取引ガイド

    耐震基準適合証明書の詳細

    ここまで耐震基準適合証明書と住宅ローン減税について説明してきました。…

  6. 不動産取引ガイド

    『一生に一度の不動産購入』は古い考え方?!

    ■高齢者の住生活が安心できない?!高齢者が安心して住宅に住めなくな…

  1. 不動産取引ガイド

    マイナス情報こそ重要!家探しはSelFin(セルフィン)/物件提案ロボを活用しま…
  2. 不動産取引ガイド

    国策を自身の資産管理に役立てましょう。
  3. 不動産取引ガイド

    隣地との関係にご注意を…!相隣関係の規定について。
  4. 不動産取引ガイド

    木造住宅の耐震診断 ~必要耐力と保有耐力~
  5. 不動産取引ガイド

    相続土地国庫帰属制度とは
PAGE TOP