不動産取引ガイド

売る時に資産価値が下がりやすい物件とは(駐車場、空き地等に隣接しているマンション)

メインとなるバルコニーの前が、月決駐車場やコインパーキング、古家、古アパート、社員寮、空き地等の場合は注意が必要です。このような建物や土地がディベロッパーなどにより、一つの大きな土地にまとめられて高層建物が建つと、眺望や陽当たりなどが取れなくなる可能性があります。

眺望や陽当たりが取れなくなるだけでなく、新しく出来たらもっと高い建物の住民から見下ろされる可能性もあります。

メインバルコニーの前に、まるで大きな壁のように建物が建ってしまい、陽当たりや眺望がほどんどなくなってしまった物件は、そうならなかった場合に比べて資産価値が低下するのは言うまでもありません。

用途地域によっては、新しく出来る建物が住宅とは限りません。オフィスや病院、ラブホテル等の可能性もあります。駅から近く利便性が良い「商業地域」では、住宅以外の用途の建物が建つ可能性がありますので、注意が必要です。

商業地域は「商業を促進するための地域」ですので、基本的に住居以外の用途の建物が建つ可能性があることは認識しておきましょう。眺望や陽当たり以外にも、カラオケスナックから漏れる音や酔っ払いの声、荷物の積み下ろしに伴う音やネオンの点滅光が窓から入り込むなどの可能性もあります。後から、こんなはずではなかったと後悔しないように、物件の周囲をぐるりと一周して、よく観察する必要があります。

バルコニーの前や隣などが将来どのように変化する可能性があるのかは、不動産会社に確認して、資料を確認させてもらったり、区役所の都市計画課や街づくり課、建築課へ行って確認するなど、調べられる範囲で確認しておく良いでしょう!

特に「商業地域」「近隣商業地域」「準工業地域」に存する不動産は、目の前に高い建物が建つ可能性があるため、注意して購入しましょう!

防災の日に考える家庭備蓄前のページ

『一生に一度の不動産購入』は古い考え方?!次のページ

ピックアップ記事

  1. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 土地価格の相場を知る方法
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    迷ったらエージェントに相談しよう!

    エージェントの中田です。先日、あるお客様(以下A様)のご案内に…

  2. 不動産取引ガイド

    遺言書が使えない!?相続トラブル回避術

    相続争いを回避するため、遺言書を作成しておくとよい、ということはよく耳…

  3. 不動産取引ガイド

    9月は火災災害について考えませんか?

    9月は防災月間です。大正12年9月1日に発生した関東大震災の教訓から、…

  4. 不動産取引ガイド

    実家の相続名義人は?

    仮定の家族構成で両親と子ども2人、父親が亡くなり相続が発生した場合の父…

  5. 不動産取引ガイド

    住宅購入後は防犯対策もお忘れなく!

    高齢者の住居を狙う強盗事件が相次いでいます。窃盗罪と強盗罪は、いずれも…

  6. 不動産取引ガイド

    不動産購入時に把握したい「相続税」について

    今回は表題の「相続税」について、解説したいと思います。勿論、不動産…

  1. 不動産取引ガイド

    東日本大震災から5年・・・
  2. 不動産取引ガイド

    遺言書が使えない!?相続トラブル回避術
  3. 不動産取引ガイド

    海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 13 【ローン正式審査~決済編 2/6】
  4. リニュアル仲介通信

    平成26年12月 過去の取引事例から不動産の「価値」を見定めましょう。
  5. 不動産取引ガイド

    土地の権利
PAGE TOP