不動産取引ガイド

大規模なリフォームは確認申請が必要な場合があります。

リニュアル仲介の渡辺です。

今回は増築やリフォームをした時に注意しなくてはいけない建築基準法、確認申請の話です。

建築基準法では、建築物の敷地、構造、設備、用途に関する最低限の基準を定めています。この法律はいわゆる状態規定といい、建築主は所有する建物を常にこの法律に適法にしておく必要があります。当然リフォームを行う際も例外ではありません。

軽微なリフォームは必要ありませんが、部屋を増築したり、構造耐力主要な部分の過半を改修するなど大規模なリフォームは確認申請が必要な場合があります。

確認申請とは、役所が建築基準法に適法であるか確認する手続きですが、これから計画されるリフォームで確認申請が必要かどうかについては、役所や建築士の方にご相談してください。

部屋を増やす場合はもちろんですが、バルコニーや出窓の設置といったリフォームでも、つくり方によっては建築面積や床面積に含まれ、建ぺい率や容積率などの面積制限に関係するので注意が必要です。

また、リフォームで吹き抜け部分に床を張る場合は、その部分が新たに床面積に算入されますので、建築面積はリフォーム前と変わりませんが、延べ面積は増えるため、容積率の制限をオーバーしてしまう可能性があるので注意しましょう。

※建ぺい率とは敷地面積に対する建築面積の割合、容積率とは延べ床面積(建物の全ての階の床面積を合計したもの)を敷地面積で割ったもの

家を探がされるときは立地、間取と同じように建ぺい率、容積率も気にしながら探すとリフォームの幅も広がると思います。

その街は将来に渡って人が集まる街ですか?前のページ

ちゃんと確認していますか?中古戸建住宅の“良し悪し”の判断材料次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    売買契約をめぐる相続トラブル(不動産の売却で売主が決済前に亡くなってしまったら?)

    契約締結後に売主が亡くなられた売の不動産売買契約の取り扱いについて…

  2. 不動産取引ガイド

    耐震基準がいくつもある!~耐震等級~

    先日に引き続き、耐震基準に関するややこしい話です。今回は耐震等級で…

  3. 不動産取引ガイド

    熱中症警戒アラートとは?!

    今年から、熱中症の予防を促す情報として、全国で「熱中症警戒アラート」が…

  4. 不動産取引ガイド

    マンションの建て替えに必要な”合意形成”

    一般的にマンションの建替えには合意形成が必要と言われていますが、具体的…

  5. 不動産取引ガイド

    物件探しはパソコンの利用がお勧めです

    突然ですが皆さんは物件探しをする際にどのように情報を探されるでしょうか…

  6. 不動産取引ガイド

    その擁壁(カベ)、本当に安全ですか?~宅地造成等規制法~

    不動産取引の関係法令第3弾、「宅地造成等規制法」についてです。…

  1. 不動産取引ガイド

    風を使って過ごしやすい住まい!
  2. 不動産取引ガイド

    注文住宅の建築中は「無保険」!?建築中に死亡したらつなぎ融資はどうなる?
  3. 不動産取引ガイド

    マイナス情報こそ重要!家探しはSelFin(セルフィン)/物件提案ロボを活用しま…
  4. 不動産取引ガイド

    「増築未登記」など、現況と登記の相違に注意
  5. お金・ローン・税金

    注文住宅の資金繰りはマンションや建売と異なる
PAGE TOP