不動産取引ガイド

不動産の広告や図面はしっかり確認してますか?

住宅購入の際に中古でも新築でも販売図面をみなさんは確認されていると思います。
では各図面でどこを重点的に確認した方が良いかはご存知でしょうか?

「駅徒歩●分!日辺り良好」など、不動産広告は、ついキャッチコピーに目を奪われがちですが、購入を検討するにあたっては広告の端のほうに細かく書かれた物件概要に必ず目を通す必要があります。
物件概要には、その土地の価格をはじめ施設負担金、都市計画規制や私道負担の要件など、不動産に関する重要な事項が記載されています。したがって、この物件概要にきちんと目を通せば、おおよその土地の条件は認識できる事になります。

広告表示にはいくつかの決まりごとがあります。
たとえば、徒歩による所要時間は、道路距離80mを1分間として計算しなければなりません。
このとき、1分未満の端数は切り上げとなります。また、面積については㎡単位で水平投影面積で表示し、1㎡未満は切り捨て出来るが、四捨五入や切り上げは出来ません。さらに、不動産広告で「新築」と言えるのは建築後1年未満であり、かつ未使用であるという意味で用いなければなりません。

建築基準法第42条に規定する道路に2m以上接していない土地については、「建築不可」と表示しなければありません。
また、42条2項道路に接している土地については、「みなし道路」に接する旨を表示する必要があります。
さらに、古家等が存在する土地であれば、「売地。ただし古家あり」と表示、都市計画道路内の土地であれば、その旨を、明瞭に表示しなければありません。その他、土地面積に私道負担が含まれているかどうか、地目、水道、ガスなどの主要な事柄については、すべてこの物件概要に記載しなければならない決まりとなっています。

なお、広告にあたっては、「絶対」、「万全」等の全く欠けるところがないことを意味する用語や、「格安」、「安値」など、価格が著しく安いという印象を与える用語、「最高」、「極」など、最上級を意味する用語、「日本一」「業界一」などの用語も根拠がない場合には使ってはいけない事になっています。

不動産購入の時に必ず見る広告にも、注意点や決まり事があります。
効率よく家さがしをするには、まずは広告の見方を知る事が重要ですね。

また、新築の場合はいくつかの図面がありますが、図面には何が書かれているのかがわかると現地でのチェック項目も減ると思います。

まず、設計図書とは、建築工事を行うために必要な各種の書類のことであり、図面や面積表、仕様書などです。
図面には、平面図だけでなく、配置図、立面図、断面図、短計図などがあります。
このうち短計図は、重要な部分をより詳細に記載した断面図で、階段の寸法や屋根の勾配などが示されております。
また、室内の四方の壁を内側から見た展開図や、建物の構造を上から見下ろした状態を示した伏図、コンセントの位置や給排水管の経路などを示した設備図、敷地の外まわりを示した外構図などもあります。
一方、仕様書には、図面では表せない工事方法や構造などが文章や数値で示されてます。

中古の場合は全ての図面は見られない場合もたくさんありますが、何が記載されているかを知っておくと良いかと思います。

普段見慣れない図面なので、どこに何が記載されているのかわからず見落としてしまう事もあるかもしれません。
購入後に「知らなかった」などとならないよう、購入前に確認しておくようにしましょう。
ご不明な点等ございましたら、不動産のプロに確認すると良いかと思います。

中古戸建てをご検討の方へ  木造住宅の耐震性を考える前のページ

今後の不動産市況はどのようになっていくのか次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. お金・ローン・税金

    補助金・減税・優遇制度が あるのをご存知ですか。

    おはようございます。リニュアル仲介の渡辺です。 前回省エネエコポイント…

  2. 不動産取引ガイド

    ノールックAI家電とは!?

    2017年ヒット予測ベストの一位にノールックAI家電と耳慣れない言葉が…

  3. 不動産取引ガイド

    不動産購入時 価格交渉する前に知っておきたい事

    エージェントの中田です。今回は、不動産購入時の価格交渉についてお話…

  4. 不動産取引ガイド

    どうせ買うなら早い方が良い理由

    マイホームを購入するのであれば、なぜ早い方が良いのでしょうか?…

  5. 不動産取引ガイド

    内見時、部屋を見るより重要なこと!?本部エージェントの現場レポート≪中古戸建て編≫⑥後編

    前回に引き続き、千葉県某所、昭和60年築の戸建ての内見時に、リニュアル…

  6. 不動産取引ガイド

    歩いて健康、光熱費もスリム!?

    最近電力自由化で色々な電気料金プランが発表されていますが、健康をテーマ…

  1. 不動産取引ガイド

    窓の種類!!
  2. 不動産取引ガイド

    いよいよ始まるインスペクションの説明義務?!弊社の無償インスペクションを、是非、…
  3. お金・ローン・税金

    不動産取引が変わる!365日24時間取引が可能に!
  4. 不動産取引ガイド

    住所変更登記の義務化について
  5. 不動産取引ガイド

    米住宅ローン残高が過去最高を更新!!
PAGE TOP