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マンションも防犯対策が必要な時代!オートロックへの過信は禁物!

マンションも防犯対策が必要な時代!オートロックへの過信は禁物!

広域強盗事件が相次ぎ、住まいの防犯が気になっている人も増えているようです。最近では「闇バイト」による窃盗事件も増えているため、その被害にあわないためにも、防犯対策は欠かせません。マンションのような共同住宅も安心とは言い切れず、一戸建てとはまた違う侵入のパターンや防犯上注意すべきポイントをまとめてみました。ぜひ、今後の参考にお役立てください。

■マンションも防犯対策が必要。そもそもどれくらいの被害が発生しているのか?

警察庁の統計によると、2023年の住宅への侵入窃盗(認知件数)は1万7469件だったようです。近年は減少傾向だったようですが、前年に比べて11.3%増えた件数となっています。1日当たり48件発生している計算になります。発生場所でみると、侵入窃盗全体に占める割合は一戸建てが約3割と最も高いが、共同住宅全体でも約1割に達しています。マンションは一般的に防犯設備が整い、他の住民の目もあり、窃盗犯は侵入をためらう傾向があるといわれています。それでも侵入の被害はまったく無いわけではなく、侵入しやすい住宅を一戸建て、マンション問わず物色している可能性が高いです。

窃盗犯は宅配や設備点検の業者、警察や役所の人間を装うなど、変装をして工夫をしているケースも多いようです。オートロックのマンションであっても、部屋番号を手当たり次第押し、誰かしらがドアを開けてしまうケースを狙って、簡単にマンション内への侵入しているようです。

■窃盗犯がマンションに入った際の注意点。防犯対策の参考に!

世帯数が多いほどドアの開閉も頻繁になる。住人が出入りするタイミングで入り込むのも可能となりますので、「共連れ」「入れ違い」などのタイミングで簡単にマンション内への侵入が可能です。オートロックを過信するのは禁物です。

建物に入ってしまえば、特定の部屋を狙うというよりは無施錠のドアを片っ端から探していくのが手口となります。顔を見られたり、多少音を立てたりしても、マンションの住人だと思われて怪しまれにくい事も挙げられます。マンション内はプライバシーを考慮して、一戸建てに比べると死角になる場所も多く、長時間潜み、留守宅を見極めて狙う窃盗犯もいるそうです。非常に怖い話です。

ベランダからの侵入もケースとしてあり、屋上からロープを垂らしてベランダに降りたり、植木や雨どいを使って2〜3階のベランダに登ったりするケースもあります。大規模修繕工事中の物件もあるが、足場が組まれていれば、侵入はさらに容易になるので、これから大規模修繕工事を予定しているようなケースでは注意が必要です。勿論、これからマンション購入を検討している方は、このような知識をお忘れないようにしていただきたいと思います。

■マンション購入後に各自で注したい防犯対策!

鍵をかけていないケースも半数近くありますので、マンション住人は短時間でも施錠し、玄関はツーロックにして、窓には補助錠を取り付ければ、安心感はかなり増すそうです。高層階だからといってベランダに鍵をかけず、開けっ放しにしてはいけません。日本防犯設備協会では防犯対策に優れたマンションを認定する制度を推進しています。防犯カメラは玄関、エレベーター内、駐車場などにそれぞれ設置することが欠かせません。もし購入したマンション内に防犯カメラが少ないケースでは増設も検討してもらう必要があります。ただカメラに怪しい人物が映っていても、よく見えなければ役に立ちませんので、かなり古いカメラの場合は交換も検討してもらう必要があります。マンションの設備は個々の住人だけでは判断に迷うケースでは、管理組合を通じて確認を促してもらいたいと思います。

防犯カメラは犯罪抑止に有効な設置の場所や向き、台数、必要な性能、データの保存期間など、防犯設備士といった資格を持つプロに相談することも1つの選択肢です。建物の夜間照明の明るさも重要となり、エレベーターホールや共用メールコーナーでは顔が明確に見える程度の明るさ50ルクス、廊下や階段は20ルクス、屋外の通路、道路は3ルクス以上を確保するような防犯対策が必要と言われているようです。

自転車置き場やゴミ収集場、外階段、屋上のドアは錠があっても、単純な構造のもので、窃盗犯が容易に開けられる場合もあり、付け替えを検討するなら、防犯性能が高いと認められた「CPマーク」を参考に選ぶ方法もあるようです。CPマークとは「防犯」を意味するCrime Prevention の頭文字CPを図案化したものです。貼付・刻印その他の方法により製品に直接表示する場合に限り”2004”の文字を省略したものを使用することができます。また警察庁による侵入犯に対する調査をもとに建物に対する侵入に5分以上かかると大多数が諦めて他の家を狙うとの結果に基き、様々な侵入攻撃に対して5分間以上防御することができるか実際に試験しクリアしたものだけに使用が許されているようです。

最近報道される広域強盗事件は凶悪化が目立っているため、住人の寝込みを狙う例もあり、事件に巻き込まれないためにもドアガードやドアチェーンも有効活用する事がのぞまれます。ぜひ、今後の参考にお役立てください。

法人営業部 犬木 裕

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