不動産取引ガイド

家の価格変動が一目瞭然!『中古マンション成約価格変動率早見表(東京23区)』

東京の不動産価格が上昇しているのは皆様もニュースで耳にしたことがあるかもしれません。実際に、東京23区の中古マンションの取引価格は2012年第3四半期と比較すると約125%上昇しています。取引価格の統計データは、下記サイトで四半期に一度発表されていますので、皆様も是非ご覧になってみてください。

 

◆公益社団法人 東日本不動産流通機構 『市況トレンド』参照

http://www.reins.or.jp/

 

相場が下落傾向の時や安定しているときには、過去の成約事例を確認して、「○年前の成約価格は㎡単価○万円で、今はそれよりも〇年経過している訳だから、これくらいの価格が妥当だろう」というように何となく判断ができるのですが、現在のような上昇相場の時は、妥当な価格の判断に迷うところです。

 

このような時に参考になるのが、添付画像の早見表です。これは、上記サイトで公開されている統計情報を基に表にまとめたものです。赤色で塗りつぶしたところを例に見方を説明します。この行は、「2012年7月~9月」の㎡単価を基準値として、それ以降の㎡単価の比率がどの程度かを示しています。例えば、「2013年10月~12月」の㎡単価の対「2012年7月~9月」は111.6%、といった見方です。

 

これを使うときは、こんなイメージです。“買おうと思っているマンションがあるが、直近の成約事例が2年前のものしかない”。この二年前の㎡単価をそのまま現在検討中の物件の専有面積で割り戻した額では、恐らく現在の相場観からみれば随分安いことになってしまい、売主側と折り合いがつかない可能性が高くなってしまいます。そこで、その㎡単価に二年前から現在(早見表では2015年4月~6月)の変動率をかけた㎡単価を現在相場にあった価格と仮定して、交渉額を検討していくという手順です。自分が売却する側の立場の場合も同様の手順で妥当な売却価格を検討するということになります。

 

もちろん、“現在は相場のピークだから、今は賃貸でしのぐ”と、買わない選択をするのも手ですし、逆に“オリンピックまでは上り調子だろうし、賃料を払い続けるのも無駄だ”と、相場に則した現実的な価格で買うのも手です。このあたりは、お客様ごとの状況によっても変わるものですので、一概にどちらが良いとも言えないのですが、市況に合せて柔軟に考えを整理していくことが重要です。

 

以上、リニュアル仲介本部パイロット店 エージェントの石川でした!

———————————————–

「資産となる不動産を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

9月26日(土)10月24日(土)11月21日(土)

———————————————–

マンションの専有部分と共有部分って?前のページ

ハザードマップを確認していますか!?次のページ

ピックアップ記事

  1. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    実家というお金がかかる幻想

    実家という言葉の定義を考える時に、皆さんはどのようにイメージされるでし…

  2. 不動産取引ガイド

    ベタ基礎と布基礎の違いについて

    家を建てるときに外観や設備などについてはこだわる人が多いですが、家の基…

  3. 不動産取引ガイド

    次は東京オリンピック!

    今回のRIOオリンピックではたくさんの感動を頂きました。いよい…

  4. 不動産取引ガイド

    ハンコがいらなくなる!?新しい文房具のカタチ

    先日テレビでもやっていましたが、「スマート印鑑」というものをご存知でし…

  5. 不動産取引ガイド

    戸建て住宅を検討されている方必見、外壁塗装診断で利用されるABCチェックについて

    戸建て住宅を購入する前・購入後に住宅のメンテナンスは必須です。■外…

  6. お金・ローン・税金

    競争力急上昇!固定金利住宅ローンの定番「フラット35」が使いやすくなりました!

    2018年4月1日から、住宅金融支援機構の「フラット35」の制度が大き…

  1. 不動産取引ガイド

    室温と血圧の関係?!
  2. 不動産取引ガイド

    売る時に資産価値が下がりやすい物件とは(エリアの平均価格に対して著しく価格が高い…
  3. 不動産取引ガイド

    長く住んでも飽きない家とは?
  4. 不動産取引ガイド

    楽器演奏可能なマンション「ミュージション」が人気!?
  5. 不動産取引ガイド

    賃貸は贅沢な選択です
PAGE TOP