マンション

中古マンション隣地建替えリスクも要チェック!本部エージェントの現場レポート≪中古マンション編②≫

今回のレポートは築17年の中古マンション。

都内某所、お洒落な飲食店が多数あることでしられる街にある総戸数30戸未満の小規模なマンションです。

サブのバルコニーは街路樹のある道路に面しており、メインとなる南側バルコニーは住宅を中心とした地域を見渡す方向を向いており、抜群の眺望とは言わないまでも価格と立地を考えれば、十分合格点と言っても良い感じです。

本物件の所在階は5階、メインバルコニー側(南側)が、第一種低層住居専用地域で2階建ての戸建てを中心とした低層住宅が広がっているのであれば安心です。

法令等が変わらない限りは、隣地が再建築されたとしても視界を塞ぐほどの高さの建物は建ちそうにありません。ところがこの物件の場合は、戸建てと小規模なマンションが群生する街並みを見渡しています。お隣の敷地の大きさや接道している道路の広さ次第では、大きい建物が建つ可能性があります。

良い眺望だから買ったのに、その後隣地が建替えをして、視界をふさぐような大きな建物が建ってしまっては、お気に入りの部分も無くなってしまいますし、もちろん売却する時には価格の引き下げ要因になってしまいます。

添付画像は、検討住戸のメインバルコニーから真っすぐ見た風景を撮ったものです。

向かって右に白と淡い緑の建物が建っているのが分かるかと思います。見た目からして、少し古そうですし、建替えの可能性は十分ありそうで心配です。

続いて、画像中央に少しうねって縦方向にはしっている通路と、その左側に小さな小屋と駐輪場があることが分かります。

これらの部分が他人地であった場合には、購入は控えた方が良いでしょう。例えば将来、右側の白い建物が建っている敷地に一体にして再建築され、大きな建物が建つ可能性が出てくるからです。

幸いにして、今回は他人地ではなく、マンションの敷地であった為、右側の建物が建て替えになるようなことがあったとしても、今回の部屋の真正面には建物が建つ可能性が無いことが分かります。眺望を失うことによる資産の目減りリスクは低いと判断できそうです。

内見の際には、周辺の様子や検討している物件の位置関係(高低の縦方向の位置も含め)を観察しつつ、将来の様子についても想像してみる必要があります。

 

お客様でも気が付くような部分でもありますが、初めての内見だったり、売主様が居住中の物件だと、色々と気を使ってしまい、基本的なところも見逃してしまうことがあります。 “たかが内見、されど内見”です。お客様がうっかりしてしまうような場面でも、代わりになって冷静に観察してくれる信頼できるプロを見つけることができれば、同じ量の内見をしても検討の深度が全く異なります。是非、リニュアル仲介にご相談下さい。

以上、リニュアル仲介本部 パイロット店 エージェント 石川でした!

———————————————–

「資産となる不動産を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

———————————————–

何でもシェアする時代?!しかし資産形成には住宅購入が重要?!前のページ

住宅ローン控除と残高証明書①次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  3. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    自宅(不動産)を買う前に「想定外」の離婚に備える?!

    ■ 自宅(不動産)を購入する際に、「想定外」となる離婚時の事を把握して…

  2. 不動産取引ガイド

    売却の流れ

    今回は、売却の流れについてお伝えしようと思います。住宅の売却は…

  3. 不動産取引ガイド

    東京都 旧耐震建築建替え促進!市場への影響は?

    先日の日経新聞一面に、東京都が分譲マンションの建て替えを促進するために…

  4. 不動産取引ガイド

    畳の構造

    畳は中の芯の部分にあたる畳床と、私たちが普段目にしている畳表と畳の縁か…

  5. お金・ローン・税金

    住宅ローン減税特例適用「Yes・Noチャート」(戸建版)

    日頃、この『戸建てリノベINFO』をご覧になられている方にはお馴染みの…

  6. 不動産取引ガイド

    老後を考えるなら断然持ち家が有利です

    気になるニュースを見かけたので記事にしました。高齢者になると借りる…

  1. 不動産取引ガイド

    床面積を増やせる??そんな裏ワザがあるのはご存じですか?
  2. 不動産取引ガイド

    水災害に強い街づくり―主体的な避難の推進―
  3. お金・ローン・税金

    2020年8月 フラット35金利のご案内
  4. 不動産取引ガイド

    “見えない川”に注意!暗渠(あんきょ)の見つけ方≪前編≫
  5. 不動産取引ガイド

    日銀のマイナス金利政策で住宅ローンは何が変わった??
PAGE TOP