不動産取引ガイド

旧耐震マンションにフルリノベ

先日、都営新宿線 駅徒歩5分の物件(江東区)をご案内に行ってきました。

物件は、旧耐震マンションに売主さまが自分でフルリノベーションをしていた物件です。
駅も近く2,000万円台前半と価格帯はお手頃、 お客様がどうしても気になるということでご案内になりました。

私は普段、旧耐震基準のマンションを積極的に案内していないため、私も久しぶりに旧耐震マンションを見てきました。
販売図面に「一年前にリノベーション済み」と記載があり、おしゃれなリビングの写真が掲載されています。

入った瞬間、玄関はいきなりコンクリートスラブのむき出し、 床材は無垢材で、歩いた感触は気持ちよさ、
また天井に目をやると、これまたスラブむき出しで、 ボサノヴァ風の、心地よい音楽が流れています。
照明は所々に間接照明のみで、 壁はご自分で塗られたようでした。

まさにリフォーム雑誌に出てくるようなカフェのようなお家です。

部屋には、扉がトイレとお風呂場以外にはない為、50㎡にしては、圧迫感がなく広く見えました。
間取りは売主さまが自分で設計されたようで、説明にも生き生き嬉しそうに説明して下さいました。
売主さまの数々のこだわりが感じられ、これだけ個性の強いリフォームをみたのは私も久しぶりです。
今までいろいろご案内しましたが、お客様もこの新鮮な空間に興味を惹かれているように見えました。
今回は売主の仲介業者の担当者はスケジュールが合わなく来られなかったため、
売主さまに「何年お住まいだったのか?」を直接聞いてみたところ、なんとたったの「1年」、
色々な家庭のご事情で売却することになったそうです。
「これだけこだわってリフォームされたのにもったいないなぁ・・」と正直思いました。

案内も終わり、早速お客様の感想を聞いてみると・・・

「駅から近くて価格もお手頃。最初は良いと思ったけど、私には個性が強すぎて、かえって暮らしづらい。扉がないと、冬は寒すぎる。あの方にはとても良い間取りなんでしょうけどねぇ・・・あとやはり、これだけ古いマンションとなると、ランニングも高いし、先々が心配だから辞めます。」との事でした。

間取りは3DKだったお部屋をほぼワンルームいや1LDK?壁だけで区切られた空間のため、
気にいられる人はどのぐらいいるのでしょうか?
どう見てもリフォームでこだわっているので700万円ぐらいはかけたのではないかと・・察します。

余計なお世話ですが、旧耐震に個性的なリノベーションをしたがために買い手が付きづらい物件になっており、売却金額を下げざるを得ないことを思うと気の毒に思えてきました。

やはり、将来の資産性や流通性を考えますと、
・旧耐震基準のマンションは出来れば避ける
・あまり個性的なリフォームにしない方が良いと実感した事例でした。

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