不動産取引ガイド

みんなが既存住宅を選んだ理由

既存住宅(中古住宅)を購入した人たちは、なぜ既存住宅を選択したのか?
その理由を国土交通省の住宅市場動向調査をもとにお話しします。


1.コストが抑えられる
コストを抑えられることは、既存住宅を選択するメリットの一つです。
実際に既存住宅を選んだ理由として最も多く挙げられています。
同じ金額をかけても土地の広さや駅からの距離等条件を新築物件より、よりよく出来る可能性があります。

2.自分好みにリフォーム出来る
リフォームなどで自分好みの住まいに出来ることも既存住宅を選ぶメリットの一つです。
部材の経年変化を活かしたリフォーム等、新築では出来ないこともあります。

既にリフォームされてから販売されている物件もあり、きれいな状態で新しい生活を始めることも出来ます。

3.実物を見て購入を決められる
注文住宅にはない、既存住宅のメリットの一つに、実物を購入前に確認できる点があります。

実際の部屋の広さや日当たりなど、暮らしの中で重要となる要素を事前に確認し、気に入ったらすぐに購入して、新生活を始められることも魅力の一つです。

4.品質が確認できる
何かと分からないイメージの強い既存住宅ですが、今は専門家が建物の状況の調査をし、建物やその設備の経年による劣化などについて事前にチェックすることで安心して購入することが出来ます。

いつ頃修繕が必要になるか見通しを立てることもできます。
また、「既存住宅売買瑕疵保険」に加入すれば、既存住宅の購入時に気が付かなく、後に不具合が見つかった場合でも、その際の補修費用等も保証されるので安心です。

屋根裏点検口から目視で雨漏り等ないか状況の確認

床下換気口の大きさや換気口のピッチが正常であるかの確認

建物の傾きなどがないかレーザーで測定

床下から、土台や床組みや基礎の調査等

5.好きな街で暮らせる
人気な街ほど、昔から形成されている街並みの為、ほとんど新築が出てきません。
良い立地で駅から近い物件は、ほとんど中古物件です。
住みたい地域に新築が出てこない場合、また新築では予算的に難しくても中古であればあれば予算的にも見つかるかもしれません、
選択肢が増えれば、希望を叶える可能性が広がります。

以上、今回は既存住宅(中古住宅)を購入した人たちの市場動向調査に基づいてお伝えしました。やはり、1の既存住宅の方が経済的にお得だという事がトップの理由になっています。

リニュアル仲介では、人生で一番高い買い物である「住宅」が皆さんの家計に与える影響を考慮すると、「資産価値が下がりづらい」住宅を手に入れておくという観点が、かなり重要だと考えています。

その「経済的合理性が高いのはどちらか」という観点からみると、結果的に既存住宅の方がお得なことが多いということになります。

昨今では既存住宅を安心して購入できる制度も充実してきたこともあり、なおさら 既存住宅もお住まい探しの一つの選択肢としておすすすめします。(決して「新築」がダメだと言っているわけではありません。)

もちろん、どこの視点から捉えるかによって意見も様々だと思いますが、皆さんのお住まい購入の一つの参考になればと思います。

以上、バイヤーズエージェント中田でした。

ブロック塀の倒壊から考える違法建築物を所有するリスク前のページ

今更聞けない、ZEHゼッチ(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは?次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    登記所に備え付けられている地図は明治時代に作られ、不正確なものが多い?!

    国土交通省は不動産取引の基礎情報になる土地の境界や面積を定めやすくしま…

  2. 不動産取引ガイド

    誰でもわかる!木造住宅の耐震診断 ~耐力壁~

    誰でもわかる!と言いながらも結局のところはわかりにくい分野であることは…

  3. 不動産取引ガイド

    空き家問題…

    空き家問題は最近ではニュースで目にする事も増えているかと思います。…

  4. お金・ローン・税金

    夫婦共有で不動産購入する場合の「持分」はどうやって決めるのか?

    不動産を購入するためには多額の資金を用意しなければなりません。不足する…

  5. 不動産取引ガイド

    いつまで市内をバスは走る?!住宅購入時に『バス便』は注意が必要?!

    ■いつまで市内をバスは走る?!(バス便は何時まで続くのか?!)…

  6. 不動産取引ガイド

    やっぱり怪しい?「仮登記」のホントのところ

    あまり耳慣れない言葉ですが、不動産の登記には「仮登記」という方法があり…

  1. 不動産取引ガイド

    良質な不動産会社の見分け方!? 
  2. 不動産取引ガイド

    住宅購入後の家具選び ジェネリック家具が姿を消す?!
  3. 不動産取引ガイド

    住宅購入で「これだけは絶対にやってはいけない」TOP3
  4. 不動産取引ガイド

    海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 2 【全体スケジュール 編 2/2】
  5. 不動産取引ガイド

    ネットで取れる「登記簿謄本」
PAGE TOP