天災・事故等

地震対策は「事後防災」ではなく「事前防災」が大切です!

熊本地方はいまだ余震が続く状況ですが、1日も早い復興をお祈り申し上げます。

今回の震災で改めて「防災」について関心が寄せられているのですが、防災には「事後防災」と「事前防災」と二つの考え方があります。

「事後防災」とは、地震が発生した後困らないように対策を取ることで、保存食や避難グッズを揃えたり、地震保険などは「事後防災」です。

「事後防災」は地震で身体的な被害を受けないことが前提となります。(大けがをしてしまっては保存食や避難グッズどころではありません)

対して「事前防災」は、地震が起きても被害を受けないように対策することで、家具の転倒防止金具を設置したり、戸建て住宅であれば耐震診断・耐震改修を実施することが「事前防災」となります。

「事前防災」も「事後防災」もどちらも大切なのですが、残念ながら具体的なイメージがつきにくいことと費用がかかることから「事前防災」の対策を講じるケースが少なく、逆に非常食や避難グッズなどわかりやすい「事後防災」を優先されるケースが多いようです。

防災を考えるとき、「最悪の状況」を想定します。地震の場合は家が倒壊してしまうことです。大切な家族の命が奪われてしまうことです。非常食や避難グッズを揃える前に、まずは家が倒壊しない対策を講じるべきなのです。

残念ながら戸建て住宅の耐震化はなかなか進んでいないのが実情です。今住んでいる家屋の耐震化が難しいのであれば、せめてこれから買う住宅から耐震化を勧めよう、安心して暮らせる中古住宅流通を実現しよう、そんな想いでこのリニュアル仲介というサービスは生まれました。

大きな地震災害が発生すると防災意識が高まります。再度申し上げますが、「事後防災」だけでは意味がありません。優先順位が高いのは「事前防災」です。
残念ながら我が国は地震大国です。遠くない将来に更なる地震被害が起こり得るのです。今回の震災でも尊い人命が失われてしまいました。次地震が来たときは人的被害ゼロになるように、地震なんかに負けないように、「事前防災」の大切さを伝えていきたいと思います。

リニュアル仲介の稲瀬でした。(ちなみに防災士です。。。)

ドローンが人工知能(AI)を活用して独学飛行、災害時にも役立ちそう?!前のページ

「資産価値重視」の住宅購入次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    大規模なリフォームは確認申請が必要な場合があります。

    リニュアル仲介の渡辺です。今回は増築やリフォームをした…

  2. 契約関係

    “旗竿地物件”の見るべきポイント!

    戸建ての物件を探していると、必ず旗竿形状の敷地のものに出会います。この…

  3. 不動産取引ガイド

    贈与しても不動産取得税がかかる?

    不動産を取得した後、しばらく経ってから請求される税金として、「不動産取…

  4. お金・ローン・税金

    中古戸建 建物未登記部分がある場合の注意点

    中古戸建は、これまでの所有者が建物を増築していることがあります。増築と…

  5. 天災・事故等

    大規模災害と土地の境界

    土地の面積については、法務局備付けの公図・測量図において、境界のポイン…

  6. 欠陥・トラブル

    相続手続きが簡単になる!?改正戸籍法が成立しました

    不動産を所有している方につきまとう悩みの一つが相続手続きです。不動…

  1. お金・ローン・税金

    住宅ローン控除を受けるための確定申告の方法
  2. 不動産取引ガイド

    マンションの火災保険,共有部分ってどうなってるのかご存知ですか?
  3. 不動産取引ガイド

    耐震・制震・免震 とは?
  4. 不動産取引ガイド

    住宅ローンの返済方法は、全額返済or不動産売却だけではない?!
  5. かし保険

    瑕疵保険⑦瑕疵保険と住宅ローン減税
PAGE TOP