マンション

マンション購入時に気になる「管理状況」と「高齢化問題」?!

マンション購入時に気になることの一つに「管理状況」というものが挙げられます。特に中古マンションの場合、「修繕積立金は将来いくらぐらいになるのか?」「トラブルは発生していないか?」といった点が気になるポイントです。

不動産事業者は売買契約の前の「重要事項説明」で管理費・修繕積立金やその滞納の履歴などについてはある程度、説明はしてくれますが、詳細を説明する義務はありません。その為、住宅購入に際して、買主自ら契約前に「定期総会議案書」「総会議事録」「長期修繕計画案」などを入手し、読み込んでおく必要があります。不動産事業者に依頼して、書類を入手できない場合は売主に依頼する。もし持っていない場合は売主を通じて管理会社に頼んでもらうなどの工夫が必要です。

○定期総会議案書とは

マンション管理の決算や予算、修繕計画や役員の選出、マンション内で課題になっている事象(滞納問題、ペット問題など)についての議案が記載されています。総会議事録はこれら各議案の決議内容や、決議事項以外で出された意見などが記載されています。

○「長期修繕計画案とは

20~30年後の修繕計画案で、年ごとの修繕費用と修繕積立金の収入がわかります。今後、修繕積立金がアップする時期はいつ頃になりそうか、ある程度予測できます。

また、今後のマンション管理には建物の高齢化と入居者の高齢化という2つの高齢化問題が立ちはだかっています。国土交通省によると築40年超のマンションは現在51万戸。10年後には3倍、20年後には6倍に急増する見込みです。また、築年数が長いほど高齢者の入居率が高く、マンション管理がままならない状況が発生すると予測されています。高齢者の入居率が高いと、「残りの人生は短いから、これ以上の修繕は意味がない」といった考えをする人が増える可能性があります。その結果、マンション自体の修繕が進まず、結果、資産価値にも影響が出かねません。そのような状況も考慮し、住宅購入に際のチェック項目に追加をしていただければ幸いです。

法人営業部 犬木 裕

———————————————–

「資産となる家を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

———————————————–

【動画】インスペクション直後の現場レポート前のページ

国土交通省,女性の活躍求む!次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 13 【ローン正式審査~決済編 2/6】

    「海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し」シリーズ。今回は、「1.住宅ロ…

  2. マンション

    資産価値を守る マンション管理、収支改善のコツ?!

    分譲マンションの管理組合で収支が悪化するところが増えているようです。区…

  3. 不動産取引ガイド

    自宅売却、購入価格との差は平均923万円?!

    昨日7月9日(木) 不動産ポータルサイト運営のアットホームより、5年以…

  4. 不動産取引ガイド

    2021年の不動産市況は高止まり

    エージェントの中田です。お客様から日頃、不動産市況の話をよく質問さ…

  5. 不動産取引ガイド

    進むのか、分譲マンションの耐震化に補助金?!

    埼玉県は分譲マンションの耐震化の計画策定に補助する制度を始めたようです…

  6. 不動産取引ガイド

    最近の住宅展示場の変化

    先日、とある番組で最近の住宅展示場の紹介をしていました。全館空…

  1. 不動産取引ガイド

    無電柱化の推進!
  2. 不動産取引ガイド

    住宅ローン減税OK=新耐震ではありません!新耐震と旧耐震の区分
  3. 不動産取引ガイド

    室内にウッドデッキ!目からうろこのDIY術
  4. 不動産取引ガイド

    ラジコンやドローンを飛ばしてはいけません! ~航空法~
  5. マンション

    「タワマン・クライシス(タワーマンションの危機)」!?
PAGE TOP