今回は東京都某所、平成元年築、建築デザイナーが自宅用に設計した豪華な中古一戸建てを見てきました。今回も、エージェントが気になった箇所の写真とコメントをまとめてみました。
中古中物件の築年数と減税関係の部分については、この「戸建てリノベINFO」をご覧の皆様にはもうお馴染みですので、ご説明は省略させて頂きました。初めてご覧になられる方は、『【超重要ポイント まとめ】中古住宅と住宅ローン控除と“かし保険付保証明書”』をご覧ください。
≪注目した箇所一覧≫
1. なが~い路地状部分
戸建て住宅をお探しの方は、一度はこのような敷地形状の物件を目にされたことがあると思います。このような物件を「旗竿地」や「敷地延長(略して、シキエン)」という風に言います。日本の法律では、敷地が建築基準法上の道路に2m以上接していなければならないと定められています。2mに満たない場合は、いわゆる“再建築不可”となってしまいます。今回の物件は接している長さが約2.5mあり、通常であれば問題ありません。しかし注意しなければいけないのが、建築基準法の他に自治体の条例により制限が加わっているケースもあるのです。本物件の場合、東京都建築安全条例の対象地域にある為、路地状部分が20mを超える場合には、3m以上道路に接していなければいけません。このようなこともありますので、路地状部分(=竿の部分)が長い場合には、そのような規制が加わっていないかに注意しましょう。
(今回は、担当の不動産会社が事前に調査をしっかり行なっていたので、後でビックリということにはなりませんでした。)
2.お洒落なキッチン
写真は冷蔵庫です。キッチンのデザインと調和するように、冷蔵庫を格納するような形になっています。見栄えはとても良いのですが、冷蔵庫を交換したいとなった時には、その格納スペースに収まるサイズのものを探さなくてはいけません。市販のもので収まるものがなければ、格納スペースを解体しなければいけませんので、隣の流し部分にも影響が出てきそうです。流し部分も撤去となれば、さらにその脇も...といったように、キッチン全体をリフォームしなければいけないことになるかもしれません。内見時には寸法を測ってメモをするとともに、資金計画上はキッチン全体をリフォームするつもりで立てておいた方が安全でしょう。
3.在来工法のお風呂
最近のお風呂はユニットバスが主流です。在来工法のお風呂というのは、昔ながらのお風呂をイメージすると(※)分かり易いのですが、タイル等で内壁を覆っているような造りのお風呂です。このようなタイプの場合、長年の使用でタイルの目地部分にひび割れが入り、そこから土台(=木部)にまで水が達して腐っていることが多くあります。これ自体は致命傷ではなく、お風呂のリフォームのついでに土台部分も交換すればいいので過度に心配する必要はないのですが、“買った後に腐っていることを知ってびっくり”とならないように、「在来の場合は腐っているのが普通、あとはインスペクションなどで程度を把握する」という風に心構えをもっておいた方がいいでしょう。
4.小屋裏収納は容量を確認するだけでは不十分
使えるスペースを最大限に活用するために小屋裏収納を設置してある物件もあります。内見時には、小屋裏の点検口の有無をチェックするのも大切なポイントであることは以前の記事に書きましたが、これが小屋裏収納の壁に設置されていることもあるのです。押入れの天井部分に点検口がなければ、小屋裏収納にある可能性が高いです。荷物などで隠れてしまっていることも多くありますので、念入にチェックするようにしましょう。
二階に上がった時には必ずバルコニーのある窓を開けていると思います。陽当りや眺望を確認することに気を取られ、その他の部分のチェックがおろそかになってしまってはいけません。水はけや防水層の亀裂の有無等、足元も必ず見るようにしましょう。もし、問題があるようであれば、もう一度一階に戻って、一階の天井や壁に雨漏れの跡がないかを念入りに確認するようにしましょう。
6.バルコニーの柵等のパッキン
バルコニーの金属部分には継ぎ目があります。手すりの付け根等、部品が欠落していたり、錆びて穴が開いていないか、確認しておきましょう。もし不具合が見受けられる場合には、⑤同様、一階に戻って雨漏れ跡がないかの再確認をしましょう。
リニュアル仲介では、内見ひとつとっても、一般的な不動産屋さん以上の情報をお客様にご提供致します。“たかが内見、されど内見”です信頼できるプロを見つけることができれば、同じ量の内見をしても検討の深度が全く異なります。是非、リニュアル仲介にご相談下さい。
以上、リニュアル仲介本部 パイロット店 エージェント 石川でした!
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