リノベーション

壁補強1カ所と劣化改修だけで 耐震基準をクリア

中古木造住宅の購入には、
建築士による建物インスペクションが欠かせません。

馴染みのあるエリアでの住宅購入を検討していたAさんの目に留まったのは、築22年の木造住宅でした。昭和56年6月以降の「新耐震」と言われる時期の建物ではあるものの、中古住宅の購入ということもあり、住宅の性能について多少の不安を感じていたAさんは、本物件を購入するに当たって建築士による建物インスペクションを実施して住宅性能を確認することにしました。
建築士による建物インスペクションの結果、床下に漏水が原因とみられる腐朽が見つかり、また、外壁に構造に影響を及ぼす可能性のあるひび割れが発見されました。耐震診断の結果は「0.84」。築20年を超える木造住宅のため、そのままでは住宅ローン減税の対象となりません。今回の物件のように、たとえ「新耐震」の建物でも耐震基準を満たしていないケースは多くあり、リニュアル仲介では今の耐震基準となった平成12年5月までに建築された木造住宅を購入する場合は、建築士による建物インスペクションで耐震診断を行うことをお勧めしています。ただ、耐震基準を若干下回るものの、1ヶ所の壁補強と床下や外壁などの劣化改修を行う程度で、それほど費用を掛けずに耐震基準を満たすことができるとわかりました。
Aさんは耐震改修に加え、指摘された劣化箇所の改善工事を行い、また、建物性能の維持・保全のために屋根・外壁の塗装工事も行うことにしました。中古住宅購入では引渡しを受けた後の雨漏れなどの不具合が懸念されますが、劣化改修工事を実施したことで、引渡しから最長5年間、最大1000万円の既存住宅売買瑕疵保険に加入することもできるようになりました。
さらに築年相応の使用感があったお風呂やトイレ、キッチンなどの住宅設備も最新のものへ一新。気持ち良い住空間に大満足のAさんです。住宅ローン減税も対象となり(最大200万円控除)、さらに5年間の既存住宅売買瑕疵保険に加入することもでき、安心して暮らせる理想の我が家を実現できました。

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. リノベーション

    考えたのは10年間の家族のサイズ 希望条件にメリハリをつけて都心で自分好みの空間を獲得

    「広さ」よりも「予算内で最大限の通勤利便性」を重視。10年単位での…

  2. リノベーション

    間取り変更+用途変更 賃貸物件を住居へリフォーム

    間取り変更や外壁工事など大掛かりなリフォームながらもリフォーム費用は大…

  3. リノベーション

    資産価値重視の物件探し 立地にこだわった結果 出会った好物件

    有名設計事務所によるRC注文建築。状態もよく大きな費用をかけずに済…

  4. リノベーション

    建物インスペクションで性能を確認劣化・構造ともに問題のない好物件と出会えました

    築24年の物件ですが、耐震基準をクリアした珍しい案件大きな費用をか…

  5. リノベーション

    2回の建物インスペクションでようやく辿り着いた安心の我が家

    新築分譲時1億超えの物件をお得に購入!構造・劣化の問題を解決し安心…

  6. リノベーション

    リフォーム済み物件でも 過信は禁物

    劣化改修・耐震改修・断熱改修…性能向上リフォームで築47年の物件が…

  1. 不動産取引ガイド

    贈与しても不動産取得税がかかる?
  2. 不動産取引ガイド

    中古住宅を購入してリフォームをされる方、必見?!住宅リフォームガイドブック(令和…
  3. 不動産取引ガイド

    間接照明の使い方で1UP。
  4. 不動産取引ガイド

    「迷子(まいご)の土地」をご存知ですか?!所有者不明の土地が増えているという現実…
  5. マンション

    “売主も知らない”告知事項。一般的な書式では見過ごす可能性あり..
PAGE TOP