不動産取引ガイド

防火地域と準防火地域って何が違うのかご存知ですか?

防火地域・準防火地域とは、市街地に火災が拡がるのを抑えるために、都市計画法に基づいて指定される地域です。
一般に、防火地域は都心の中心市街地や幹線道路沿いに指定され、準防火地域は防火地域の周辺の住宅地に指定される場合が多いです。

防火地域や準防火地域に指定されている地域内に建物を建てる場合には、ある程度の義務づけがあります。
これらの防火規制は火災の延焼の防止を目的としているので、防火地域や準防火地域では建物の階段、延べ面積に応じて、建物を耐火建築物・準耐火建築物といった燃えにくく延焼しづらい構造にしたり、屋根、開口部、外壁等を防火構造にしなければなりません。

たとえば、防火地域の場合には、階段が3以上または延べ面積100㎡超の場合には、耐火建築物としなければならず、それ以外の場合でも耐火または準耐火建築物としなければなりません。このため、防火地域内に建築する場合は、耐火建築物・準耐火建築物にするためのコストがかかることになります。
なお、対象地がどの地域に指定されているかは都市計画図などに記載されているので、役所などで確認してみてください。

ですが、耐火建築物・準耐火建築物は火災保険に加入する際には、木造よりも保険料が安くなります。
加入する時に書類の提出が必要となり、後から気づいた場合には火災保険の入り直しとなるので、購入前に事前に確認をしておく方が良いかと思います。
リニュアル仲介、前田でした。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/(ご利用は無料です)

 

■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

中古住宅・マンション購入後の資産価値の下がり方とは?!(後編)前のページ

海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 9 【事前準備~売買契約締結 編 7/9】次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    能登半島地震の教訓を不動産購入に活かす!インフラの整備状況も確認を!

    令和6年1月1日に発生した能登半島地震は未だ被害状況が把握できないほど…

  2. 不動産取引ガイド

    住宅ローン困窮者が5万人を超えていますが、新規で住宅ローンを組まれる方が急増?!

    住宅ローンの返済に困窮する人が増えているようです。金融機関から返済猶予…

  3. 不動産取引ガイド

    火災保険の選び方

    火災保険を選ぶ際、まずは予算を決めておくと保険内容を決めやすい様です。…

  4. 不動産取引ガイド

    不動産の共有問題とその解消方法を徹底解説!

    ■そもそも不動産の「共有」とは何か?!不動産の「共有」とは、土地や…

  5. 不動産取引ガイド

    素人DIYでやるべきではないことTOP3

    インターネットで調べれば簡単に情報を得ることができるようになったので、…

  6. 不動産取引ガイド

    長く住んでも飽きない家とは?

    家づくりで気にしたい4つのポイントセミオーダー戸建販売業者としてさ…

  1. 不動産取引ガイド

    ベタ基礎と布基礎の違いについて:基礎選びのポイント
  2. 不動産取引ガイド

    団地再生プロジェクト始動?!団地の未来はどうなるのか!
  3. 不動産取引ガイド

    賃貸VS購入論争 老後を考えると購入一択です
  4. 不動産取引ガイド

    配線計画
  5. 不動産取引ガイド

    隣地との関係にご注意を…!相隣関係の規定について。
PAGE TOP