不動産取引ガイド

空地・空き家所有者の探し方

全国で空地・空き家の問題が顕在化していますが、実際のトラブルには色々なケースがあります。

管理状況が悪く倒壊しかけている建物が近くにある場合や、ライフラインの工事や道路の補修が必要なのに所有者と連絡が取れない、といったケースです。

所有者不明土地の所有者探しには、いくつか方法があります。

主な方法は、登記簿謄本を取得して所有者の住所・氏名を調査する、近隣の方への聞き込みといった方法です。

ところが、近隣の方も引越し先をご存じなかったり、登記簿謄本も名義の書き換えが行われておらず、郵便物も返ってきてしまう、ということもあります。

そんな場合には、住民票や戸籍の附票などを取得して、現在の住所を調べるということになります。

他人の住民票などを勝手に取得することは原則できませんが、市区町村で「利害関係がある」と判断されれば、取得することも可能です。

戸籍法や住民基本台帳法で、利害関係人からの請求もきちんと法定されています。

実際に、隣地建物で被害が生じている場合や、工事の承諾が取れずに生活に支障が出ているケースなどは、「利害関係がある」と判断され易いと思います。

利害関係があるということを証明するための資料を集めて役所の窓口で相談するようにしましょう。

ご自身での手続きがうまくいかない場合には、リニュアル仲介までお気軽にご相談ください。

査定方法について前のページ

狭小地を購入するデメリットは何か次のページ

ピックアップ記事

  1. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    民泊と土地活用!

    住宅宿泊事業法が6月15日に施行されました。私が見たのは一人暮…

  2. 不動産取引ガイド

    地図に現れた「細い土地」

    先日、取引をお手伝いさせていただいた方の物件調査をしていた際、現地と隣…

  3. 不動産取引ガイド

    不動産のプロフェッショナル ~宅地建物取引士資格試験~

    不動産適正取引推進機構が「令和元年度 宅地建物取引士資格試験」のインタ…

  4. 不動産取引ガイド

    古屋付きの土地購入の注意点

    古家付き土地とは、価値がほぼ無い住宅が建っている土地のことです。こ…

  5. 不動産取引ガイド

    価格交渉は何がポイントになるのか?

    内見をいくつか重ねていき、いよいよ「購入しても良いかも・・」という物件…

  6. 不動産取引ガイド

    減税要件が緩和されます!

    お住まい購入の際にかかる諸費用のひとつに、登録免許税という税金がありま…

  1. 不動産取引ガイド

    年末年始は耐震をテーマに実家のこれからの話をしましょう
  2. 不動産取引ガイド

    駅徒歩などの立地だけで土地を決めていませんか?
  3. 不動産取引ガイド

    以前はどのような場所だったか?!「古地図」活用のポイント
  4. お金

    “勘定合って銭足らず”調整不足で建築中に資金ショートの事態も!
  5. 不動産取引ガイド

    年月が経つと書類は紛失している事も…
PAGE TOP