以前の記事で、年末年始も不動産取引ができるようになる、とありましたが、いよいよ本格的に実現していきそうな様子です。
三菱UFJ銀行や三井住友銀行などは、24時間・365日送金可能な金融システムを稼働させました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36233960X01C18A0NN1000/
これにより、夜間や休日などもインターネット等を利用して送金が可能となりました(送金先、受取先の両方がシステムに対応していることが条件)。
これまでは、不動産の取引といえば、平日の午前中に売主・買主が一同に会して行う、というのが基本でしたが、今後は様変わりしていくかもしれません。
書類関係のやり取りは事前に済ませておき、引渡し日はオンライン決済で完了、という形態も出てくるかもしれません。
鍵の引渡しについても、現地のポストにカギを入れておき、入金確認後に暗証番号を伝えるなどの方法も考えられます。
また、契約書類の電子化、重要事項説明を非対面方式にさせる等、より時間や場所の制約にとらわれない取引のスキーム作りが進められています。
柔軟な取引が可能になり、利便性が向上するという面もありますが、一方で、なりすましや、引渡しがされない等のトラブルの発生も予想されます。
仲介事業者には、今までよりも厳格な本人確認・取引の安全性の保全が求められることになると思います。
物件の良し悪しだけにとらわれず、どの不動産事業者を通して購入するか、という視点もぜひ取り入れていただきたいと思います。