不動産取引ガイド

低炭素住宅【 省エネ住宅シリーズ】

省エネ住宅シリーズ、今回は低炭素住宅です。

低炭素建築物として認定を受けるためには、省エネルギー法に基づく省エネルギー基準と同等以上の断熱性能を確保することと、一次エネルギー消費量をさらに10%削減できる事、及び低炭素化に資する措置等のうち2項目以上を講じていることが必要になります。

低炭素化に資する措置等のうち2項目以上を講じていること

・節水に役立つ設備を採用(節水型水栓や節水型便器、食器洗浄機)
・雨水や井戸水を利用する設備を設置(雨水を貯水する)
・HEMSかBEMSを採用
・太陽光発電など(蓄電池を含む)
・ヒートアイランド対策(屋上に緑を植えるなど)
・劣化等級3
・木造住宅もしくは木造建築物
・高炉セメント(耐久性UP)等

低炭素住宅の申請は難しく感じるかもしれませんが、長期優良住宅よりも簡単に認定が受けられるようです。

※低炭素住宅の認定を受けると税制上の優遇処置が受けられるようになります。

・所得税・・・住宅ローン減税
・登録免許税が税率0.1%
・フラット35S金利Aプラン
・容積率の緩和(5%)

低炭素住宅と長期優良住宅のそれぞれについて確認申請を行い認定を受ける事は可能ですが、その場合税制優遇についてはいずれかの認定を選択して適用することになると思いますので事前に最寄の税務署か税理士へご相談ください。

長期優良住宅も同じですが、建築コストや認定を受けるためのコストが上がるのも事実です。また維持保全などのランニングコストもかかるます。
低炭素住宅を建てるコスト以上に恩恵が受けられるのであれば良いのですが、必ずしもそうではないという事を理解しておかなければいけません。

リニュアル仲介、渡辺でした。

マイナス情報こそ重要!家探しはSelFin(セルフィン)/物件提案ロボを活用しましょう!その2前のページ

インスペクションに関するボタンの掛け違い その5次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    売る時に資産価値が下がりやすい物件とは(エリアの平均価格に対して著しく価格が高いマンション)

    「売る時に資産価値が下がりやすい物件とは?と」いうことでいくつかシリー…

  2. お金・ローン・税金

    住宅購入時の自己資金の目安ってご存知ですか?

    住宅取得に必要な資金は、住宅ローンで賄うのが一般的な考え方ですが、住宅…

  3. 不動産取引ガイド

    建蔽率(けんぺいりつ)と容積率の目的

    建ぺい率と容積率があるのは何のためでしょう。間取りや構造以前に…

  4. 不動産取引ガイド

    戸建ての修繕時期と費用

    今回は、戸建住宅の長期修繕にかかる費用についての話です。マンシ…

  5. 不動産取引ガイド

    不動産購入前に気に掛けたい3つのこと <Part(1)>

    コロナ禍で在宅勤務が増え、不動産購入の考え方が大きく変わってきました。…

  6. 不動産取引ガイド

    建物調査のデメリット

    不動産売買に際して行う建物の調査のことを、「建物状況調査(インスペクシ…

  1. 不動産取引ガイド

    「今の家賃で家が買える」に要注意
  2. 不動産取引ガイド

    窓を工夫して、光と風を取り入れる
  3. 不動産取引ガイド

    「夫婦共有名義にするメリットとデメリット」
  4. 不動産取引ガイド

    家の日当たりが良い向きは?
  5. 不動産取引ガイド

    建築条件付き土地のメリットとデメリット
PAGE TOP