不動産取引ガイド

物件提案ロボをより便利にご利用いただく方法

買主様に寄り添うエージェント型仲介業を行うリニュアル仲介です。
当社は事務所を新宿に置き、主に環状16号線内という広いエリアを対象としています。
不動産の売却にあたっては地場密着の営業スタイルのメリットが強いのですが、当社は買主様に寄り添うスタイルなので、特に検討初期段階においてはエリアを限定せずに広く検討することをお勧めしています。

購入初期段階に当社がお勧めしているのが物件提案ロボの活用です。
物件提案ロボは指定した条件に合致する新着物件情報が毎日メールで配信されるサービスです。
気になる物件をいち早く見つけるという目的もありますが、毎日配信される物件情報を見ていくうちに、そのエリアの相場観や不動産流通量を推し量ることができるようになります。

■まずは現在時点の購入希望条件で設定してみましょう

物件提案ロボの設定項目は下記になります。

・最寄駅※15駅まで設定可能
・エリア
・建物種別
・最寄駅徒歩分数
・価格
・広さ
・築年数
・オーナーチェンジ

この設定項目のうち、必須なのは「最寄駅もしくはエリア」「建物種別」「価格」「広さ」の3つです。
価格・広さはそれぞれ上限・下限が設定できます。
例えば、2000万円~3000万円、80m2~100m2というように設定を行います。この時、上限もしくは下限のみの設定も可能で、3000万円以下や90m2以上といった設定も可能です。

最初の設定は、思いつく範囲で、現在の条件設定を行います。
設定変更はあとからでも簡単に行うことができるので、必須項目が3つあることだけを念頭にあまり深く考えずに設定を行ってみてください。

条件設定が完了すると、直近2週間で条件に合致する物件情報が表示されます。
たくさんの情報が表示されれば問題ないのですが、該当する物件情報がない場合は要注意です。

■ヒットする物件情報がない・少ない場合は…

最初の設定で思ったほど物件情報がヒットしなかった場合は、条件を緩めます。

1)最寄駅を追加しましょう

駅設定は15駅まで設定可能です。
検討エリアで少し離れていても利用可能な路線があれば、そちらも設定条件に含めることをお勧めします。
駅の条件を増やすと改善する場合が多いです。

2)広さは上限なしにしましょう

広さの条件設定は下限値のみにします。
広すぎて困ることはないからです。

3)価格も緩めの設定をお勧めします

価格の設定は現在想定している予算の500万~1000万円高めに上限を設定します。
※理由はこの後に説明します。

4)その他

1~3で改善しない場合は、必須でない設定項目をすべて外します。

上記の対策で改善しない場合は、エリアの再検討が必要になります。
予算とエリアの相場がミスマッチになっている可能性が高いからです。

■物件提案ロボが配信する物件情報の特徴

物件提案ロボはインターネットの新着物件広告を配信する仕組みになっています。
通常売却依頼を受けた不動産会社は、次のような経緯で広報活動を行うのが一般的です。

1)自社顧客へ提案

2)ポータルサイトへの広告出稿など営業活動

3)期日が来たらレインズへ情報登録

物件提案ロボはこの2の段階の情報を取得し配信します。
早い段階での情報のため、提示されている価格は価格交渉の余地があるとも言えます。

3000万円の予算の方が、3000万円を価格の上限に設定してしまうと、3080万円のような上限を少し超えた物件情報が配信されません。
価格交渉は必ず成立するわけではありませんが、売主様の状況によっては100万円以上の値下げ交渉も成立する場合もあります。

予算上限ギリギリの物件情報を見落とさないためにも、物件提案ロボの価格上限設定は、予算の500万円~1000万円高めに設定することがお勧めです。

■他のエリアの物件情報も見てみましょう

物件提案ロボは最寄駅を15駅まで設定できます。
通常の利用方法だと5駅~10駅くらいの設定が多いようです。
余った枠を他のエリアの情報取得に使ってみるのもお勧めです。
ここで設定する他のエリアは、検討エリアの近隣でも良いですし、全く違うエリアでも良いです。

不動産購入ではエリアの選定が非常に重要です。
しかし、今主流となっている物件情報を入口とした住まい探しの方法だと他のエリアに目を向けるのは少し手間がかかります。
物件提案ロボが届ける検討エリア外の新着情報をきっかけに、別のエリアを検討するのもそれほど悪くない方法と言えます。

また、新型コロナの影響もあって居住エリアや住居に対する考え方も変わりつつあります。
居住エリアと職業は切っても切れない関係ですが、今考えている予算の場合、検討エリアよりも都心に寄った場所だとどうなのか?もっと田舎だとどうなのか?など、エリアと相場観の感覚を広範囲で捉えることは、住宅を資産として活用するにはとても大切な観点となります。

せっかく手間をかけて家探しを行うのですから、今後の人生に役立つ知識になりますので、検討エリアからまったく外れた地域の物件情報もついでに確認することをお勧めします。
ポータルサイトでは他の地域を見に行くのは手間がかかりますが、物件提案ロボなら条件を設定すれば自動で届けてくれるので、こういった”ついで”の確認にはお勧めです。

マンション・戸建ても限定せずに物件情報を見ることもお勧めですよ。

■気になる物件があったら販売図面請求を

物件提案ロボが届ける情報は文字情報のみとなります。
少しでも引っかかる物件情報があったら、お気軽に販売図面請求をしてください。
担当者が販売図面だけでなく、現時点での販売状況(どれくらい問い合わせがあるかなど)をヒアリングして情報提供いたします。
また、実際に見に行かないとわからないことも多く、何件か見ていないと物件内見の際にチェックするべきポイントを見落としてしまうこともあるので、住宅購入を具体的にお考えの方は、物件を絞り切ってからではなく、初めのうちは積極的に内見に行くことをお勧めいたします。

リニュアル仲介では内見時にエージェントが住宅購入の上で欠かせないチェックポイントについてもレクチャーいたします。
関心のある方はお気軽にご相談ください。

担保評価が下がるマンションや建物前のページ

熱中症警戒アラートとは?!次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 住宅購入と 生涯の資金計画

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    登記を信じてはいけない!? 登記の公信力とは

    不動産取引を行うと、代金の支払いや鍵の引渡しと同日に「登記」の手続きを…

  2. マンション

    引渡し前の「現地確認」は大切です

    売買契約を済ませ、住宅ローンの手続きも無事に終わり、あとは売主様に残金…

  3. 不動産取引ガイド

    リフォーム・リノベーション・リファイニング工事とは?

    不動産経済研究所が16日発表した、2017年度上半期の首都圏マンション…

  4. 不動産取引ガイド

    家を購入する前にチェックしておきたいハザードマップ

    住宅を購入するときは、どうしても駅から距離や価格、…

  5. 不動産取引ガイド

    注文住宅づくりにかかる費用とは!

    家づくりには、家の本体工事以外にも様々な費用が必要になります。…

  6. 不動産取引ガイド

    猛暑でも快適に過ごす家づくりのポイント

    住宅内での熱中症を避けるには、こまめに水分補給をしエアコンの温度設定と…

  1. 不動産取引ガイド

    親からの住宅資金援助 贈与税はかかるのか?
  2. 欠陥・トラブル

    気を付けたい「相続による不動産の共有」
  3. 不動産取引ガイド

    時間ない中で 効率よくお住まい探しをしていく方法。
  4. 不動産取引ガイド

    住宅購入を検討する際、自治体の文化施設を確認されましたか?!
  5. 不動産取引ガイド

    築36年の中古戸建 購入前の建物検査(インスペクション)風景をご紹介
PAGE TOP