不動産取引ガイド

マンション調査で判明!みんなが気になるマンションのアレコレ

国土交通省が、「平成30年度マンション総合調査結果」を発表しました。

http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk5_000058.html

こちらは、全国のマンションを対象に、管理組合と居住者にアンケートを実施したものです。

1.マンションの空室割合

空地・空き家問題が顕在化している昨今において、まず注目すべきは空室割合ではないでしょうか。

データを見てみると、意外なことに「空室のあるマンション」については、ここ5年で40.9%から37.3%へ減少していました。

ところが、具体的な空室割合が2割を超えるマンションについては、0.8%から1.2%へと増加しています。

空室になるマンションとそうでないマンションの二極化の兆候ともいえるでしょうか。

2.マンションの永住意識

マンションに永住するつもりの方と、住み替えを検討する方の割合は、平成11年の調査で逆転しており、今回も永住するつもりの方が6割超となる回答となっています。

一部には、マンション居住者の高齢化が進み、住み替えに対して否定的な意見が強まっているという見解もあるようです。

3.修繕積立金の状況

長期修繕計画の予定積立額と、実際の積立状況を比較したデータを見ると、全体の約35%のマンションで修繕積立金が不足している、という結果になっていることがわかります。

マンションの場合は戸建と異なり、居住者の合意が得られなければ、積立金額の増額や大規模修繕の実施などが進みません。

思ったよりも修繕積立金が不足しているマンションが多いようですので、あらためて購入前の調査が重要であることがわかります。

4.トラブルの発生状況

特にトラブルなしのマンションは、全体の約23%にとどまっているようです。

8割近くのマンションでは何らかのトラブルを抱えているという調査結果となりました。

トラブルの内訳として最も多かったのは「居住者間のマナー」でした。

具体的には、「生活音」や「違法駐車・駐輪」となっています。

いくつか目についたデータをピックアップしましたが、その他にも「マンション購入で重視したこと」や「老朽化への対策」などの項目もあります。

マンション購入を検討されている場合には、ぜひこのようなデータにも目を通してみてはいかがでしょう。

土地の権利はどこで調べるのか!?前のページ

畳が6枚ある和室は6畳分の広さがあると思っていませんか?次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    ペットによる火災を防ぐポイント

    ニュースで製品評価技術基盤機構(NITE)は3月28日、ペットによる火…

  2. 不動産取引ガイド

    地震災害をなるべく避ける住宅購入

    本日も宮城県沖で地震がありましたが今年1月に阪神淡路大震災の日を迎えま…

  3. 不動産取引ガイド

    住宅設備の日々進化を続けているのはご存知でしょうか!

    キッチンは以前あまり目につくところには配置されていませんでした。現…

  4. かし保険

    耐震基準適合証明書と住宅ローン減税 【築20年超えの木造住宅の場合】

    今回から数回にわたって、取得したい建物の状況別で耐震基準適合証明書を取…

  5. 不動産取引ガイド

    所有者不明土地の解消に向けて

    近年、相続した不動産について相続登記がされていないケースが数多く存在し…

  6. 不動産取引ガイド

    はしご車は何階まで届くか?

    高層マンションなどで火事の時に、はしご車が届く階数は、最も多い30メー…

  1. 不動産取引ガイド

    タワーマンションの「2つの老い」を巡る課題について
  2. 不動産取引ガイド

    いつまで市内をバスは走る?!住宅購入時に『バス便』は注意が必要?!
  3. 不動産取引ガイド

    熱中症警戒アラート
  4. 不動産取引ガイド

    共働き家族が暮らしやすい家
  5. 不動産取引ガイド

    東京都 旧耐震建築建替え促進!市場への影響は?
PAGE TOP