不動産取引ガイド

できるだけ外壁をメンテナンスフリーに近づける方法

外壁は約10年に1度の割合でメンテナンスが必要になります。

サイディング外壁

メンテナンスフリーと強調されることが多いですが、実際には定期的なメンテナンスが必要です。
条件によって様々なのですが、7年から10年に1度メンテナンスをするのが良いとされています。

窯業系サイディング

セメントに繊維質を混ぜ、板状に形成した外壁材です。
色やデザインのバリエーションが豊富なため、タイル調やレンガ調などさまざまなデザインに対応できますが
劣化しやすい素材のため、こまめなメンテナンスや塗装が必要です。

金属系サイディング

ガルバリウム鋼板やアルミニウムなどの金属板を加工した外壁材です。
断熱性や耐震性、耐用年数は金属系サイディングが優秀ですが、変形しやすい

木質系サイディング

素材に木材を使用した外壁材です。
木材のため火や水に弱いですが、天然木ならではの温もりがあるデザインが感じられますが、
腐食や変色がしやすい

樹脂系サイディング

腐食やひび割れが起きやすい塩化ビニール樹脂を使用した外壁材です。
耐火性が低い

・外壁塗装

外壁に耐候性の高い塗料を塗って外壁材そのものの耐候性をあげる方法

メンテナンス性を高めるには、既存の外壁の耐候性を上げる事が必要です。
高耐久性塗料を塗装することで、外壁のメンテナンス性をさらに高めることができます。

近年登場した高耐久性塗料に無機物質を主成分とした無機塗料がありますが、トップレベルの耐候性と、汚れにくいという特徴を持ちます。
ただ、無機という素材が硬いが故に割れやすいというのがデメリットがあります。

その他、柔軟性も持つ有機塗料とかけ合わせ生まれたのが、「無機ハイブリッド塗料」です。
無機塗料を塗るよりも耐候性があり、有機塗料を塗るよりも汚れにくい無機ハイブリッド塗料は、外壁を守り、メンテナンスフリーに近づけることを可能なります。

 

・目地の耐候性をあげて長持ちさせる

目地は動きを吸収し、地震などによって硬い外壁材にひびができるのを防ぐためのものです。
シーリング目地とタイル目地の二種類があります。

・シーリング目地

サイディングなどのつなぎ目にシーリング材を充填したものです。
この充填されたシーリング材が10年ほどで縮んだりヒビが発生したりと劣化を始めます。
シーリング材も改良された耐候性の高いものも販売されています。
リフォームの依頼先と相談してあらかじめ耐候性の高いシーリング材を使ってもらうことで、メンテナンスフリーに近づけることができます

・ハウスメーカーが開発したメンテナンスフリー外壁を使用する

外壁業者の中には、悪質な業者もいますのでそんな業者を避けるために、メンテナンスフリーの素材を勧められたときには保証が付くのか尋ねてみた方が良いと思います。
外壁を長持ちさせるためにはこまめにチェックはしていた方が良いのではないでしょうか。
リニュアル仲介、渡辺でした。

2020 年11月度の不動産相場前のページ

コロナ禍でも不動産取引は持ち直し基調!?次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    不動産購入時に把握をしておきたい、教育費用の目安について

    ■不動産価格が高騰しており、無理した資金計画は家計破綻を招く!現在…

  2. 不動産取引ガイド

    ウイルスを家に持ち込まない

    冬になると気をつけなければならないのがウイルスだと思います。出来る…

  3. 不動産取引ガイド

    テレワークが普及し、本当に移住するべきか?!そのエリアにある老朽インフラは大丈夫?!

    〇テレワーク中心の生活を考え、本当に移住するべきか?「ポツンと一軒…

  4. 不動産取引ガイド

    意外な住まいの常識?!

    おはようございます。法人営業部の犬木です。本日は「日経プラス1」に出て…

  5. 不動産取引ガイド

    米国の不動産エージェントから学ぶ、信頼のおける不動産事業者とは?!

    米国では不動産エージェントに相談しながら、不動産購入をされる方が多いと…

  1. 不動産取引ガイド

    東日本大震災から13年!
  2. 不動産取引ガイド

    住宅購入 最初に理解すべきこと
  3. 不動産取引ガイド

    2018 年10月度の不動産相場
  4. 不動産取引ガイド

    戸建てでも修繕積立金を
  5. 不動産取引ガイド

    売却の流れ
PAGE TOP