不動産取引ガイド

お住まい購入のリスクを見抜く、不動産登記簿謄本の見方

普段あまり目にすることのない不動産の登記簿謄本(今は登記情報といいます)ですが、こちらには、お住まい購入にあたっての大切な情報が記載されています。

例えば、「誰から」「いつ」「どうやって」取得したのか。

ローンを組んだのか、現金で購入したのが、などがわかりますので、そのポイントを解説します。

一般的な「売買」や「相続」という登記原因

一番よく目にする取得の原因は「売買」や「相続」といった登記の原因です。

親御さんが所有していた土地を相続したケースや、事業者や前所有者の方から購入したケースなどです。

そして購入した「売買」のケースでは、同時に「抵当権」が設定されていれば、ローンを組んで購入したことがわかりますし、抵当権が付いていなければ、現金で購入したことがわかります。

注意が必要な「差押」や「個人名義の抵当権」

そして、もし登記簿に「差押」の登記があった場合には注意が必要です。

国や都道府県による「差押」の登記があった場合には、固定資産税や住民税、または相続税などの滞納があったことが伺えます。

取引の際には、売主様の信用状況について注意が必要になります。

また、もう一つ注意していただきたいのが「個人名義の抵当権」です。

一般的に抵当権が付いている場合は、「〇〇銀行」や「〇〇信用保証株式会社」といった名義になっているはずです。

これが個人の名前になっている場合には、オーソドックスな金融機関からではなく、親族や個人の金貸しからの借金があることになりますので、慎重に手続きを進める必要があります。

「仮登記」には最大限の注意が必要

もう一つ、大きな注意を払いたいポイントは、「仮登記」です。

買ったけど何かの理由で本登記ができなかった「所有権移転仮登記」や、売買の予約をした「所有権移転請求権仮登記」といった登記が存在するケースがあります。

これらの登記があった場合には、その経緯や理由、取引をする場合の解除方法については、最大限の注意を払う必要があります。

詳しい説明は割愛しますが、本登記ができない通常の取引とは異なる理由がある事情が伺えます。

こうしたポイントについてご自身で勉強する必要はありません。

注意すべきポイントを、詳しく説明してくれて、その解消方法にまで精通した信頼できるエージェントに依頼することが、安全な取引を実現するための近道です。

お住まい探しの際には、買主の立場に寄り添ったリニュアル仲介までぜひご相談ください。

住宅ローン困窮者が5万人を超えていますが、新規で住宅ローンを組まれる方が急増?!前のページ

「所在」は住所とは違う?次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    便利ツールを活用した効率の良い物件探し

    家を買おう!と思い立ったらはじめにポータルサイトの物件広告を見始める方…

  2. 不動産取引ガイド

    不動産の終活に『エンディングノート』を活用する時代!

    とにかくやることが多い終活。どこから手をつけてよいのかわからない人は「…

  3. 不動産取引ガイド

    不動産事業のデジタル化はまだ遠い

    先日、デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律等の施行…

  4. 不動産取引ガイド

    「こどもみらい住宅支援事業」という補助事業をご存知ですか?(新築分譲住宅購入編)

    そもそも「こどもみらい住宅支援事業」とは「子育て支援及び2050年カー…

  5. 不動産取引ガイド

    起こりえる絶望的な新築マンションの未来。本部エージェントの現場レポート≪中古マンション編≫5

    中古マンションには無い、新築マンション独特のリスク。その一つに、将来、…

  1. 不動産取引ガイド

    ドローン(小型無人機)を活用したインスペクションの普及に向けて ドローンの所有者…
  2. 不動産取引ガイド

    地震ハザードカルテを見て、ビックリ!
  3. 不動産取引ガイド

    昨年の改正相続法をご存知ですか?!課税という落とし穴にご注意下さい!
  4. 欠陥・トラブル

    空き家運用の実態を探る
  5. 不動産取引ガイド

    住宅購入の失敗は不適切な予算設定が原因
PAGE TOP