中古住宅購入して、いざ引っ越し。
引っ越し直前や、引っ越し時にエアコンの取り付け工事を頼む方が多いのですが、ここで注意が必要です。場所によっては、設置工事費用がかなり掛かることがあったり、「ウチでは設置が出来ません」と断られることもあります。
「家電の取付工事なんて、どこに頼んでも一緒では?」という声も聞こえてきますが…。実はこの「設置工事」、設置業者によって驚くほどにクオリティが異なります。
必ず、エアコンは、設置工事会社に下見をしてもらいましょう。
下見をしてもらい、室内機と室外機までの距離、隠ぺい配管等、現場を見て、専門家が判断してくれます。その時に必要な工事費用の見積もりも出してくれますので、後々のトラブルも少ないです。ところが、業者の下見もなく、いきなり設置工事に来られた場合、エアコン機器を持ってきて、その場でいくら追加ですや、「ウチでは設置できません」と言われるよりはきちんと事前に見てもらった方がいいでしょう。
家電量販店でエアコンを購入する場合は特に注意が必要です。
なぜなら、エアコン設置工事費用(標準取り付け費用)込みで◎◎万円という形で販売しているものが多いので、消費者はそれで購入出来たと思ってしまいますが、いざ取り付けに来た場合、無料で終わることは意外と少ないものです。
家電量販店は、自社のスタッフが取り付けることはほとんどなく、家電量販店から依頼を受けた下請け業者が取り付ける場合がほとんどです。この場合、購入店と設置業者は別会社。つまり、実際に家電の取付工事を行う業者は購入者の事を知りません。
お客様が購入に至った経緯も、思いも知らぬまま「依頼されたから」設置工事を行います。
業者にとっては、取付工事を行ことこそが仕事。丁寧さよりも作業効率を重視するケースが見られます。1日に少しでも多くの家電を取付つけた方が利益が上がるので、当然と言えば当然です。下見をしていない場合は、面倒くさい工事だった場合は、「うちでは設置できませんと」言って断ることもありますのでご注意ください。(※もちろん下請け業者でも、きちんと仕事を行う業者はたくさんありますので、今回のお話はあくまでも可能性の一つです。)
この写真は、フルリフォームした際に、一緒に中部屋エアコンが設置できるよう、隠ぺい配管にしており、左下の所に点検口があり設置しやすい状況になっています。
それでも、設置工事業者に下見に来てもらってください、と注意書きのシールが貼られております。
隠蔽配管でもこのような点検口がある場合は、そこまで心配ないですが、中古の場合、前のオーナーさんが撤去した際に、冷媒管が短くて設置がこのままでは出来ない、電気系統の内外連絡線というものが短く切られてしまって、別途点検口を設けないと設置ができない等 いろんなケースがあります。
マンションの中部屋等、隠ぺい配管されていたエアコンを設置する場合には、それなりに別途費用がかかることがありますので、設置工事業者には必ず下見をしてもらうことをお勧めします。
以上、エージェント中田でした。