不動産取引ガイド

納得できる 土地選びのポイント2

土地を買って家を建てるパターンや建築条件付き宅地を買うパターンでは、土地選びが最初のステップになります。
土地選びにはいろんな要素が関係してくるので、一つ一つ確実にチェックしていきましょう!本日はポイントその2です。

隣地との関係は、後々まで影響してくる

▼そもそも境界不明のケースが多い

敷地のチェックで重要なのが、隣地との境界です。

新しく造成された宅地なら測量をして、境界杭をきちんと入れていますが、昔からの住宅地では協会が不明になっていることが少なくありません。

境界杭で一般的なのンは、コンクリート製で赤く十字が刻まれているものです。その他、コンクリート製で←がついているもの、道路側溝の上に既存のプレートで←になっているものなど、色々あります。
中には、境界杭であっても中心線がどこかわからんくて困るケースもあります。

もし、境界が不明なら、周囲の土地の所有者全員の立会で画定する事になります。都合が合わず、何日もかけて画定することも珍しくありません。

境界画定は、出来るだけ早めにする方がいいです。土地を購入するなら、契約前に売主側で画定してもらうことです。それも、きちんと杭を入れて、誰が見てもはっきりわかる形で行うことです。
現在は、隣地所有者との関係が良く、口頭での合意で問題が無くても、将来、例えば相続が発生すると相続人との間で揉めたりしかねません。なお、境界上に杭や塀などを設置する場合、費用は原則として隣同士で折半する事がほとんどです。

▼視線の関係や、設備点検の空間にも注意

隣地との間では、建物の位置関係にも注意が必要です。
例えば、都市部では、建物同士が非常に接近していることがあります。軒が振れる寸前だったりすると、建て替えの時に管理注意が必要です。手作業になりますから費用もかさみます。あるいは、隣のカーポートギリギリに建物立てると、冬、雪が屋根から落ちてカーポートを壊したり、車に傷をつけたりする危険があります。

そもそも隣との敷地との間隔は、ある程度確保しておかないと、外壁に取り付けた給湯器や敷地内の排水桝のチェックが出来なくなってしまうので、注意が必要です。

その他、視線も重要です。隣家のバルコニーや物干し台、窓の位置によっては視線がきになり、間取りを考える上で、一定の成約にもなる可能性があります。

このように、隣地との関係は、最初によく確認しておかないと、あとあと建物を設計する時やさらには暮らし始めてから、いろいろなトラブルのもとになってしますので、最初によく見ておきましょう。

以上、エージェント中田でした。

ドクトール?前のページ

不動産事業のデジタル化はまだ遠い次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    古い物件は、要確認!水道の引込管の材質について

    水道の引込管(給水管)には、鉛管(えんかん)、鋳鉄管(ちゅうてつかん)…

  2. 不動産取引ガイド

    海外の玄関ドアは内開き 日本はなぜ外開きなのか?

    家屋の玄関扉一つをとっても国によって文化的な違いがでます。今では日…

  3. 不動産取引ガイド

    長生きにより住宅の概念が変わる?!

    ■令和3年簡易生命表から平均寿命を確認してみる!突然ではありますが…

  4. 不動産取引ガイド

    離婚による財産分与と不動産の話

    結婚を機に不動産を購入される方も多いですが、近年では3組に1組が離婚す…

  5. 不動産取引ガイド

    「仮登記」とは?

    不動産の登記には「仮登記」という方法がありますが、ご存知の方もいらっし…

  6. 不動産取引ガイド

    中古住宅取引におけるリフォーム費用の考え方

    中古住宅の取引を安全に進めるためには、リフォーム費用のうち特に改修費用…

  1. 不動産取引ガイド

    災害と不動産購入
  2. 不動産取引ガイド

    建物状況調査に関する少し深い情報 その1
  3. 不動産取引ガイド

    不動産の終活に『エンディングノート』を活用する時代!
  4. 不動産取引ガイド

    火災保険がまたまた改定されます!
  5. 不動産取引ガイド

    椅子にすわってなにをする!
PAGE TOP