こんばんは。リニュアル仲介の犬木です。本日は建物インスペクションを2物件実施したお客様の事例をご紹介します。
1件目:パッと見た感じは雰囲気の良い優良(?)物件でしたが… 新耐震(昭和63年築)で売主様がきれいにされていたので内装もそのまま利用できるくらい綺麗。なにより随所にこだわりの見られる物件で、内見時の買主様の印象も良く、インスペクションで問題がなければすぐにでも買付けを…という状態でした。 しかし、耐震診断の結果は「0.39(※)」。壁の配置バランスの悪さが大きな問題でした。雨もれ・蟻害などの劣化事象も発見され、リフォーム費用も結構掛かるため、残念ながらこの物件は見送ることになりました。たとえ物件を見送る結果になったとしてもお客様との関係は深まりました。
※耐震診断では評点1.0が合格点(現行の建築基準法の耐震性能と同等)と定められています。
2件目:再び出会った物件も耐震性に問題が… 2件目は分譲地のモデルルームとしても使われていた住宅で、分譲時1億1,000万円を超えていたのですが、3,480万円まで価格が落ちており、また、建物も綺麗でまだまだ十分に活かせそうなところを気に入られました。ところが耐震診断の結果は「0.65」。1件目と同じく壁の配置バランスが悪いことが原因でしたが、こちらの物件は部分的な改修工事で解決できることがわかり、設備等のリフォームを含めても360万円で収まることになり、結果的にこの物件で成約いただきました。
中古取引は「いかに安心を具体化するか」がポイントです。ぜひ、リニュアル仲介の建物インスペクションをご活用ください。