不動産取引ガイド

不動産エージェントを味方につけよう!

初めて不動産業者を尋ねるときは、なんとなく抵抗を感じる方も多いと思いますが、不動産業者との関係によって、家探しの過程や結果の満足度に大きく違いが出ます。
今回はお客様と不動産営業マンの関係づくりについて少しお話しします。

家を買うことについて、不動産業者を「パートナー」として相談できた人ほど、購入物件に満足しているようです。
理由は、連絡の往来により取引の過程や物件の隅々まで理解でき、納得したことが大きいからといえそうです。

つまり、お客様が家探しをしていく上で、不動産業者との関係はかなり重要という事になります。

ただし、どんな不動産業者であっても逐一信頼関係を結ぶというのは現実的ではありませんので、家探しと同時に依頼をする不動産会社が信頼できるかどうかをしっかり見極めていく必要があります。

家探しをする上での順番としては、
「物件探し」→「不動産会社」→「購入」という流れではなく、
「不動産会社探し」→「物件探し」→「購入」という流れを作っていく
もしくは、
「不動産会社探し」と「物件探し」を同時並行にやって→「購入」という流れを作っていく
のがお勧めです。

家は、お客様にとって最も高い買い物といえます。
専門家として『自分の味方』になる業者をぜひ選んでください。

▼それでは、どうしたら「パートナー」して相談できる関係になるのでしょうか。

不動産業者を見極める必要も当然あるのですが、不動産営業マン・不動産エージェントも人間です。
どのようなお客様に熱心にフォローをしてくれるのでしょうか?

▼不動産業マンの心理を逆手に取る

不動産仲介業者は、成約になって初めて報酬がもらえるビジネスモデルになっているため、一般的には、毎月の売上を上げていくにはどうしても今すぐに決まりそうなお客様が優先されてしまいがちです。
その他のお客様をないがしろにするという事ではなく、営業マンも時間が割けなくなってくるのです。
そこでお客様が不動産事業者に気を遣う必要は全くないのですが、少し工夫が必要になってきます。

優秀な営業マンを自分の為に最大限の力を発揮してくれるように動いてもらうにはどうしたらいいでしょうか?

単なるメールのやり取りではなく、一度担当者と会って相談することが大切です。
今であれば、zoomを利用したオンラインでの面談も可能です。
優秀な営業マンは、ヒアリング能力が高いです。
単に、「駅から何分以内」、「間取りは2LDKで〇〇㎡以上」等の条件をお伝えするというよりは、相談の段階で、お客様の購入する動機、理由、目的など深いところまで踏み込んで、その方向性を「共有」できるかが大切です。
仮に今すぐに購入出来なくても、マメに連絡を取り合う事で信頼関係を構築していけばよいのです。

営業マンの心理を逆手に取れば、
―――――――――――――――――――――――――――
①お客様の方も積極的に「自己開示」をしていく。
②資金的な裏付けを明確にする。
③希望している条件などは、具体的にはっきり伝える。
④気になる物件があった場合は、積極的に意見を求める。
⑤物件情報が来たら、必ず何らか返事のメールを入れるなど
―――――――――――――――――――――――――――

つまり、初期段階で情報共有がされており、いいのがあれば購入する意識の高いお客様だと認識されれことも重要で、不動産業者もこまめに連絡をくれます。

ここぞという不動産事業者や不動産営業マンを見つけたら不動産業者にお任せしっぱなしの受身体制ではなく、「パートナー」としての信頼関係構築をしていくようにすると、お住い探しもしやすくなりますし、専門家をあなたの味方につけることも出来るかと思います。

その辺りも踏まえて家探しをしていきますと、あなたの家探しの満足度も変わってくるでしょう!

バイヤーズエージェント 中田でした。

住宅ローンを変動金利で組まれる方の落とし穴?!<『5年ルール』編>前のページ

2022年6月 フラット35金利のご案内次のページ

ピックアップ記事

  1. 危険な場所は 地形図で見分ける
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 土地価格の相場を知る方法
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    中古住宅購入時のリフォーム会社には条件があります

    年度末が近づくにつれ、耐震基準適合証明書の問い合わせが増えてきました。…

  2. お金・ローン・税金

    相続税には課税されるものと非課税のものがあるのご存じですか?

    相続税は、亡くなった人(被相続人)の財産を、相続や遺贈(遺言によるもの…

  3. 不動産取引ガイド

    炎は癒し効果!!

    炎には癒し効果があるのをご存知ですか?大阪ガスのエネルギー技術研究…

  4. 不動産取引ガイド

    不動産購入に係る諸費用について(不動産購入の基本知識)

    不動産の購入には、不動産の価格とは別にご購入のための諸費用が必要になり…

  5. 不動産取引ガイド

    命を守るカードゲーム

    国土交通省は、防災教育の一環として、津波や大雨など水害対策を遊びながら…

  6. かし保険

    日本初の認可!中古住宅用の瑕疵(かし)保険に新たな特約メニュー提供開始。≪中古住宅の保証 (番外編)…

    先日の記事『売主の瑕疵(かし)担保責任の範囲と「瑕疵保険」の対象範囲の…

  1. 不動産取引ガイド

    不動産の4つの価格 その3 「路線価」
  2. 不動産取引ガイド

    【プレスリリース】「マンションの耐震性に関するアンケート」住宅購入意識調査
  3. 不動産取引ガイド

    ご自宅のキッチン、使い勝手はいかがですか?
  4. 不動産取引ガイド

    良い家の条件とは
  5. 不動産取引ガイド

    「今」ではなく「これから」を考えてリフォームする
PAGE TOP