不動産取引ガイド

売る時に資産価値が下がりやすい物件とは(防犯上心配な1階の住戸)

マンションでは、1階というだけで、物件選びの対象から外される場合が多く、不利になる可能性があります。

プライバシーが確保されていない場合や防犯・防災上心配な1階の住戸は避けた方が良いでしょう。

※イメージ

ある不動産検索サイトでは、中古マンションの検索条件の入力画面に「2階以上」というチェックをいれる項目があり、「2階以上」にチェックを入れられてしまうと、1階の物件は表示されず、検討テーブルにさえ上がらない可能性があります。また、建物が地盤の低い場所に建つ場合、浸水リスクも出てきます。

隣地周辺地との高低差の確認、浸水リスク、防犯上問題がないかを確認して検討する必要があります。

【1階でも需要がある物件は?】
しかし、所有権の専用ガレージが付いている、プライバシーの確保された広い専用庭が付いている等のプレミアムを持つ住戸の場合は1階でも希少価値があり需要が見込めます。

※イメージ

また、表示が1階でも実際は中2階の高さがある場合や、バルコニーが道路と反対側でプライバシーが確保されている場合なども同様です。

陽当たりの悪い1階の物件などでも不動産会社の営業マンは、1階で広い専用庭がついている場合、庭付きの一戸建てのように暮らせる、階下住戸がないので子供が思いっきり走り回れる、ガーデニングが楽しめるという営業トークが謳われやすいです。

営業トークをそのまま鵜呑みにするのではなく、陽当たり、周りの環境、防犯面のリスク、浸水リスク、価格面等、様々な視点から注意しご検討いただく事をお勧めいたします。

家を購入するときにかかる初期費用と相場前のページ

コロナ禍で広がった『移住』 場所選びを間違えると大変です!次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    ちょっと待った!その物件「おとり広告」じゃないですか?

    日本経済新聞に不動産の「おとり広告」に関する記事が出ていました。「…

  2. 不動産取引ガイド

    地震ハザードカルテを見て、ビックリ!

    おはようございます。リニュアル仲介の犬木です。突然ですが、独立行政法人…

  3. 不動産取引ガイド

    注文住宅と建売住宅の違い?

    家が欲しいと思いいざ購入にむけて探しだすと新築住宅、中古住宅、土地…

  4. 不動産取引ガイド

    燃えない街づくり ~防火地域~

    今回は「建築基準法」に基づく制限、「防火地域」について解説します。…

  5. 不動産取引ガイド

    住宅ローンを変動金利で組まれる方の落とし穴?!<『125%ルール』編>

    首都圏を中心に不動産価格の上昇が続いています。国土交通省が3月22日発…

  6. 不動産取引ガイド

    住宅資金贈与の特例を使う時の注意点

    住宅を購入する際、両親や祖父母から資金を援助してもらう際に、非課税で贈…

  1. かし保険

    『中古住宅 瑕疵(かし)保険』売主側のメリットは?≪中古住宅の保証 その③≫
  2. 不動産取引ガイド

    消し忘れに注意したい買戻特約
  3. 不動産取引ガイド

    驚きの結果。新耐震基準の木造住宅が倒壊する!?
  4. 不動産取引ガイド

    雪崩の速度はご存知ですか?
  5. 不動産取引ガイド

    逃れられない税金と責任。売れない不動産の行く末とは?
PAGE TOP