不動産取引ガイド

売る時に資産価値が下がりやすい物件とは(エリアの平均価格に対して著しく価格が高いマンション)

「売る時に資産価値が下がりやすい物件とは?と」いうことでいくつかシリーズとしてお伝えしてきました。今回は、エリアの相場より著しく価格が高いマンションについて、お話しします。

例えば、そのエリアの築10年以内くらいのマンションの平均坪単価は280万円ぐらいであるのに、坪380万円ぐらいに設定されているマンションなどは注意が必要です。

※坪100万円も高ければ、67㎡ぐらいの広さのマンションで2,000万円前後も価格が高いということになります。

大手マンションディベロッパーのブランドマンションで、グレード・仕様は高級であったとしても、エリアそのものに本来 坪380万円のポテンシャルがないため、数年経過すると周辺の相場に引っ張られ、下がってしまう可能性が高いのです。

新築の時は「新築プレミアム」または、その時期の新築が皆高い時期であったために売れたものの、築年が経過して中古市場になると、そのような事は関係なくなります。買手にしてみれば、物件が良いことはわかるのだけれど、その金額を出すのであれば、最初から坪380万円くらいのエリアの物件が買えるため、結局、他のエリアとの比較に負けてしまい、なかなか売れないことから価格が下がってしまうことがあります。

よく「坪単価の高いエリアのマンションは資産価値が下がりにくい」と言われますが、それは、「エリア全体の坪単価がおしなべて高い場合」という意味で、「坪単価が高いマンション派資産価値が下がりにくい」という意味ではありませんので、注意しましょう!

売主が海外に居住している場合の注意点前のページ

2022年8月度の不動産相場次のページ

ピックアップ記事

  1. 危険な場所は 地形図で見分ける
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    クロス(壁紙)を変えるだけで室内空間がガラリと変わります!

    「クロス」とは家やオフィスの壁に張る”壁紙”のことです。建築用…

  2. 不動産取引ガイド

    頭が良くなる子供部屋とは?!不動産購入時の参考に!

    結婚・出産を機に家探しをされる方が多くいます。その際にこれから育つお子…

  3. 不動産取引ガイド

    不動産を共有しない方法とは?

    不動産を共有してしまうと問題が起きやすいことは先日の記事で書きましたが…

  4. 不動産取引ガイド

    海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 1 【全体スケジュール 編 1/2】

    海外赴任が終わり、日本に帰国した後の住まいを、できるだけ早く決めておき…

  5. 不動産取引ガイド

    家を買って後悔した理由

    家を買うために調べていくといろいろ心配になる事があります。家を買っ…

  6. お金・ローン・税金

    住宅購入時の自己資金の目安ってご存知ですか?

    住宅取得に必要な資金は、住宅ローンで賄うのが一般的な考え方ですが、住宅…

  1. 不動産取引ガイド

    【動画】 築36年の中古戸建 購入前のインスペクション(建物検査)風景
  2. 不動産取引ガイド

    資産価値の残るマンションの見極め方 ~マンション管理士という国家資格~
  3. 不動産取引ガイド

    鉄道廃線の次はバス廃止 郊外を選ぶデメリットを良く検討してください
  4. 不動産取引ガイド

    住宅購入で最も重要なのは街選び
  5. お金・ローン・税金

    住宅ローン控除を受けるための確定申告の方法
PAGE TOP