東京には、木造住宅が密集して建つ地域(「木蜜地域」といいます)が山手線外周部や下町などに広く分布しています。
この地域は、道路や公園などが十分に整備されていないことに加えて、老朽化木造建築物が多いことから、火災の危険度が高く、「首都直下地震による東京の被害想定」において地震による火災などの多大な被害が想定されていますので、注意が必要です。
マンションは木造一戸建と比べて、燃えにくい鉄筋コンクリート造のため住戸内への延焼が、ただちにあるというわけではないかもしれませんが、老朽木造住宅と建物の間隔が狭く建てられているマンションの場合、バルコニーに置いてあるものなどに燃え移ったりする可能性もあると思われます。
また、マンションが面している道路が4メートル以下の狭い幅員の場合は、木造家屋の道路への倒壊などにより道がふさがれて避難が出来なくなったり、消防・救急活動などに支障をきたす可能性もありますので、充分に物件周辺を確認しておきましょう。
火災が発生したら、自分のマンションが燃えないことだけでなく、逃げやすいか逃げにくいかも大切です。購入前にマンションから避難場所までの道順を念のために確認しておくことをお勧めします。