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台風で屋根が飛ぶのはなぜか?

2025年9月の台風15号の映像には衝撃を受けました。
竜巻によって駐車場の車が飛ばされたり、家の屋根がまるごと無くなったりと、防ぎようのない被害が発生しました。

完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、被害を軽減することは可能かもしれません。そこで、屋根が飛ぶ主な原因について調べてみました。

■屋根が飛ぶ主な原因

・屋根材の劣化:屋根は常に雨風にさらされているため、経年劣化が進みます。コケやカビの発生も劣化を早め、強風に耐えられなくなります。
・屋根材の浮きや隙間:屋根材が反ったり隙間ができると、風が入り込みやすくなり、剥がれの原因となります。
・釘やビスのゆるみ:固定が弱まると、強風で屋根が持ち上がってしまいます。
・棟板金の浮き:屋根の頂点部分が浮くと、そこから風が侵入し屋根材を剥がしてしまいます。
・瓦のズレや漆喰の崩れ:瓦が落ちたり飛んだりする危険性があります。
・内の内圧上昇:窓ガラスが割れると強風が室内に吹き込み、屋根を内側から押し上げる力が働きます。その結果、屋根が吹き飛ぶことがあります。

■2019年「台風15号」で屋根が飛んだ家のケース

実際に屋根が飛んだ家では、劣化や固定不足だけでなく、窓が割れて内部に強風が吹き込んだことが直接の引き金となったケースが多く見られました。

被害は大きく分けて
・「小屋組みごと吹き飛ぶ」ケース
・「瓦だけが飛ぶ」ケース
に分かれます。

■沖縄の屋根が飛ばない理由

沖縄の伝統的な家屋には、台風対策の工夫が凝らされています。

・赤瓦は一つ一つをつなぎ、漆喰でしっかり固定
・四方向に傾斜する寄棟(よせむね)屋根で風を逃がす構造
・石垣や防風林(フクギ)で風の勢いを弱める
・コンクリート住宅や格子・雨戸で窓を防御

また木造住宅でも、屋根を固定する「ひねり金物」など、耐風仕様の建材が使われています。

■台風対策を理解しましょう

沖縄県では建築基準法の基準風速(46m/s)が全国で最も高いため、強風に備えた施工方法が徹底されています。

・小屋組みの接合部には耐風仕様の金物を使用
・化粧スレートはビスや接着剤を用いた補強仕様
・一部の住宅メーカーでは「2丁掛け」で強化する事例もあり

これから家を建てる方や屋根リフォームを考えている方は、施工業者に
「風速何m/sまで耐えられる仕様ですか?」
と確認すると安心です。

わずかな費用や工夫で、大きな被害を防ぐことができます。
もし業者が「防災瓦・補強仕様の施工・耐風金物」などについて具体的に説明できない場合は、注意が必要です。
沖縄での施工方法を参考にすることも、台風被害を軽減する一つの選択肢になるでしょう。

リニュアル仲介、渡辺でした。

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