不動産取引ガイド

住宅を購入するタイミングはいつ?

今、賃貸住宅で暮らしていて「いつかは家を購入したい」と思っている人のなかには、その「いつか」がいつなのかつかめず、延々と迷っている人も少なくないでしょう。
実際に私の息子は妻子と住む家のの検討を始めました。

住宅を購入するタイミングはいつ?

それでは住宅は、どのタイミングで購入するのが良いのでしょう。

目安となる条件

・自分好みの内装
・ペットとの暮らし
・子ども部屋など賃貸では実現しにくい夢が出てきたとき
・頭金や諸経費なども含めて負担できる経済的な余裕ができたとき
・今後のライフスタイルがある程度定まったとき

住宅購入を考える人の多くは、理想や憧れの暮らしがあって、それを実現するための手段として賃貸ではなく持ち家を希望するのだと思います。
1つ目の条件である「賃貸では実現しにくい夢」はクリアできる人が多いことでしょう。
ただ、それだけで踏み切るのは難しいかもしれません。
マイホームを手に入れ、その後も維持していくためにはお金がかかります。
住宅ローンの返済以外にも傷んだ箇所を直すための修繕費や固定資産税など賃貸ではかからない費用も必要になります。
そうしたお金を今後数十年に渡って無理なく捻出していくことができるのか、自分の家計の状況をシビアに見極めることも重要です。

ライフスタイルの変化も考慮する

また、マイホームを購入するということは、基本的に長年その場所に住み続けることになりますので家族の人数が増減したり、転職したり変化があったときの対応も考えておかなければなりません。
もし購入したい物件に巡り合えたら、月々の返済額やどんな費用が何年にわたってどれくらい必要になるのか、ライフイベントも考慮しながら具体的にシミュレーションしてみるといいと思います。
あると便利なライフイベント表や家計のキャッシュフロー表などを作成して将来のイベント予想をしておくと臨時出費の時に慌てなくなります。

マイホームはとても大きな買い物です。
本当に買う必要があるのか、買うタイミングは今なのか、自分や家族のライフプランやお金の状況を踏まえて検討しましょう。
安易な気持ちで決めてしまって後悔しないよう、焦らず周囲に流されず、納得できるまでよく調べ、よく考えて決断することが肝心です。
必ず家族で話し合い絶対必要な部屋・あったらいいなの部屋など順位を決めて予算に合わせ削れるよにしておくとマイホームを探がす時に見つけやすくなるかもしれません。

■間取りを決める際のポイント

・部屋数
・水回りを1階2階どちらにするのか
・玄関の位置
・階段をリビング階段にするのか
・リビングと水回りの配置
・収納の位置と広さ

■間取りで後悔しないためのポイント

・収納スペースが十分にあるか
・コンセントの位置や数が十分か
・窓の位置や数、大きさ
・冷暖房の効率
・ベランダの広さ・向き

■子供部屋を子供の成長後の使い方

子供はいつか独立して家を出ていきます。
子供が巣立った後でも、家の中で大きな面積を占めてしまう子供部屋を有効に利用できるように、家づくりの計画段階から考えておきましょう。
不要になった子供部屋を無駄な空間にせず、生活を豊かにする空間として利用することで、暮らしの快適さや満足度が高くなります。

■ヌックを取り入れる

ヌックとは「小ぢんまりした居心地のいい空間」のことを指し、スコットランドの「neuk(ヌーク)」が語源だといわれています。
ヌックは部屋の隅などを利用して小さなスペースをつくり出し、通常は壁などで仕切らず、段差などを使ってゆるく仕切られているものが多いです。
ヌックは2〜3畳程度のスペースで、LDKなどの居室の一角、玄関や階段下などに設けることが多く、ドアなどで区切らずにゆるやかにゾーニングして、どこの空間にも属さないスペースにすることで使い道がたくさん見つかるかもしれません。

できるだけ内見などをして自分の目で見ていただくことでイメージしやすくなると思います。
良い物件を見つけた際は是非ご相談頂ければと思います。

リニュアル仲介、渡辺でした。

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