お金・ローン・税金

何の写真でしょう?戸建て内見の時には必ず視界に入っているもの。本部エージェントの現場レポート≪中古戸建て編⑥≫

これは何の写真でしょう?戸建てを買おうと物件を見学なさっている方は、必ず視界に入っているはずです。でも、この部分は見たことありますか?

 

(プロ以外でお分かりになった方は、かなりマニアックです。)

実はこれは床下の換気をする為の基礎パッキンと呼ばれる部材の写真なのです。一昔前の家には、下記の写真のように、基礎に換気孔をあけていたのですが、最近の家の基礎をよく見てみると、この換気孔があいていないことに気付くと思います。

何の写真でしょう?戸建て内見の時には必ず視界に入っているもの。本部エージェントの現場レポート≪中古戸建て編≫⑤ (1)

 

穴をあけない代わりに、基礎の上に下記写真のような構造の基礎パッキンを設置し、その上に土台を載せることで、空気を床下に通すことができるようにしているのです。

2016052102

※城東テクノ株式会社の商品(キソパッキンロング)紹介写真 https://www.joto.com/product/1-1/96

 

 

この部分は、通常「水切り」と呼ばれる、外壁の最下部に設置されている金属性の部材に隠れてしまっており、普通に見るだけでは見えません。では、どのように冒頭の写真を撮ったのかというと、スマートフォンのカメラ部分を水切りと基礎の間に入れて撮影をしています。(物凄い接写になるので、ピンボケしてしまっています)

なぜこのようなところの写真を撮っているかと言うと、低金利時代では利用検討必須の長期固定金利住宅ローンの定番中の定番「フラット35」の技術基準の一つに、「床下の換気孔」という項目があり、換気孔が5m以内の間隔(※)で設置されている必要があります。中古住宅の場合、この基準に適合しないことが結構多いのです。この基準は、基礎パッキンを使用している場合には合格となるので、比較的新しい物件の場合には、換気孔ではなく、基礎パッキン設置されていないかも確認しておくようにしましょう。

※建設工事の完了の日から起算して10年を経過した住宅で、床下に劣化、腐朽等が認められない場合。

(その他の技術基準については、2015年12月5日投稿『【フラット35】制度拡充終了迫る!内見時の情報収集精度で利用の是非が分かれる!?本部エージェントの現場レポート≪中古戸建て編⑤≫』をご覧下さい。

https://smile.re-agent.info/blog/?p=2075

 

以上、リニュアル仲介本部 パイロット店 エージェント 石川でした!

———————————————–

「資産となる不動産を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.jp/semi/

———————————————–

入居者・購入者に負担転嫁?!管理組合向けのマンション保険料の引き上げが続いています。前のページ

中古住宅の性能評価が大きく変わる!住宅性能を測る「ものさし」とは?次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    マンションの財務状況の調べ方

    中古マンションの良し悪しを判断する際には、下記の4つが大きなポイントと…

  2. 不動産取引ガイド

    水回りトラブルを解消!住宅購入の際に絶対知っておきたいポイント

    日本では水道、ガス、電気などの便利なライフラインが当たり前のように提供…

  3. お金・ローン・税金

    抵当権 不動産担保ローンの意味

    不動産を購入する場合、多くの人が住宅ローンを利用します。そして…

  4. 不動産取引ガイド

    人口減家余り時代の住宅購入~不便な街から人が減って行きます~

    日本は人口減少社会です。厚生労働省の発表によると2022年の出生数は7…

  5. 不動産取引ガイド

    ホールダウン破断の衝撃

    6月号の日経ホームビルダーは耐震に携わる者にとって衝撃的なタイトルでし…

  6. 不動産取引ガイド

    フラット35が利用しやすくなりました

    2022年度フラット制度改正内容をご説明いたします2022年度の予…

  1. 不動産取引ガイド

    都内某所、借金まみれのマンション!必ず確認すべき管理状態。
  2. 不動産取引ガイド

    バブル崩壊後、土地に対する意識の変化で「迷子の土地」が増えている!
  3. 不動産取引ガイド

    新築建物は誰のものか?建築請負契約と施主の関係
  4. 不動産取引ガイド

    道なのに道路ではない⁉
  5. リニュアル仲介通信

    平成26年7月 中古戸建て住宅の”不安”は既存住宅売買瑕疵保険で払拭しましょう
PAGE TOP