不動産取引ガイド

不動産購入の際に知っておきたい、「スマートシュリンク」という考え方?!

皆様、ご存知の通り、日本のほとんどの地域で人口減少が進んでいくのは避けられません。国立社会保障・人口問題研究所の推計(2013年)によると、20~25年以降は全ての都道府県で人口が減少し、約7割の自治体では40年の人口が10年に比べて2割以上減ってしまうそうです。推計は40年までですが、さらにその先も各地の人口が減り続けるのが確実です。

 

地域の人口が減っていくと、規模の経済が発揮しにくくなり、そうなるとサービス産業が撤退したり、商店街がさびれたり、行政コストが上昇したりする。放置したままでは地域住民の福祉水準は大幅に低下する。

 

これに対しての政策的対応については2つ考えられるそうです。

  1. 「人口減少ストップ」、② 「スマートな縮減」戦略

 

圧倒的に多くの自治体は前者に力を入れているそうですが、大きな問題が潜んでいます。ちなみにその問題は下記2つの考えで、人口予測をしているという点です。

  1. 「出生率は40年までに2.07」、② 「社会移動はゼロ」

 

残念ながら、人口減少を前提とした議論は移民等を受け入れない限り、難しいのが実情であり、これからは地域で暮らす人々の福祉水準を低下させない「スマートな縮減」のほうと言えます。そのような考えを「賢く規模を縮小させる」という意味で「スマートシュリンク」とも呼ばれています。

 

実現には過疎地に住む人々をより利便性の高い地域に移動させ、住居や商業施設をできるだけ中心部に集中させるようになるため、これから住宅購入を検討する際は自分のできる範囲で利便性の良い「立地」にこだわっていただく必要がございます。

 

これからは「スマートシュリンク」という考えで日本経済は回っていくという事を頭の片隅に置きながら、住宅購入に臨んでいただきたいと思います。

 

法人営業部 犬木 裕

 

住宅ローンを組まれている方は必見。借り換えしない理由がない!!前のページ

通勤時間で失うもの次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    南側道路物件の盲点。住まい探しの足かせになっているかもしれません...

    陽当りの良い家、皆さん好きですよね。これを求める為に、南側に建物が無い…

  2. 不動産取引ガイド

    管理不全マンション 建物・住人 2つの「老い」に注意する!

    東京都内のマンションに建物と居住者年齢の2つの「老い」が迫っているとい…

  3. 不動産取引ガイド

    夏の日差し、どう対処していますか?

    とうとう梅雨も明けて暑い日が続きますが熱中症対策は行っているでしょうか…

  4. 不動産取引ガイド

    お住まい探しでエリアは何を基準に決めていますか?

    お住まい探しをすすめるうえで物件の条件を決めていくことになるかと思いま…

  5. 不動産取引ガイド

    ご自身のお持ちの家財。再調達価格はいくらかご存知ですか?

    火災保険で、建物と家財に保険を掛けることが多いと思いますが、火災保険の…

  6. 不動産取引ガイド

    街路樹のコンパクト化が進む?!不動産も駅チカ・利便の良い場所に集約される?!

    大きくなりすぎた街路樹をコンパクトな樹木に植え替える動きが広がっていま…

  1. 不動産取引ガイド

    今更ですが、台風が発生した場合の備えはしっかりと。
  2. 不動産取引ガイド

    空き家率、過去最高の13.6%!何で空き家は増えるの?!
  3. 不動産取引ガイド

    大田区で民泊条例可決!民泊解禁と自宅の資産価値。
  4. 不動産取引ガイド

    戸建て住宅の維持・保全対策
  5. 不動産取引ガイド

    <田舎暮らしを考えている方へ> 「水害避け集団移転」という記事から学ぶべきこと?…
PAGE TOP