不動産取引ガイド

二世帯住宅を建てる時に間取りよりも前に考えなければならない事とは?

二世帯住宅を建てるとき、親世帯と子世帯の両方が快適に暮らすにはどのような間取りにするのかということは詳細に検討される事かと思います。

しかし、二世帯住宅を建てるときに、将来の相続についてまで真剣に考えて建てているケースは非常に少ないかと思います。

実は、これが二世帯住宅の盲点となります。

というのも、実際に相続が発生した後に、二世帯住宅という相続財産を巡って兄弟間で争いが起き、最悪の場合、兄弟絶縁にまで発展する事態が現実に多く起きております。

この問題は特に相続財産が自宅のみという場合に起こりやすいです。

たとえば、自宅敷地を相続時に姉弟2人で共有するような場合を考えてみます。

自宅敷地に居住している弟と、外部に居住する姉による共有は1/2ずつの所有となるので平等ですが、実は外部に居住している姉にとっては、利用上、何のメリットもない財産を相続した事になります。

したがって、将来的に姉家族に教育費等が必要となったような場合には、この共用持分を現金化したくなる可能性が多いに考えられます。

このとき、姉は共有物の分割請求をすることになりますが、この請求があると、自宅敷地の半分を弟が買い取るか、もしくは第三者に全部を売却して売却代金を分割しなければなりません。

つまり、弟にとっては、このとき姉に支払う現金がなければ、親から受け継いだ大切な居場所を失ってしまうことになります。

このような相続による兄弟間の争いを避けるには、相続発生以前から、親子間、兄弟間で将来の相続時の遺産分割について真剣に話し合っておくことが大切です。

特に、二世帯住宅を新たに建てる前こそ、話合いが重要となります。

建設時には、まだまだ相続は先の事だと思っているので、考えたくない事かもしれませんが、検討しなかったことで仲の良かった子供たちの関係が後々悪くなることは極力避けるべきです。

住宅購入時には、現在の住まいの事だけでなく、将来を見据えた買い方をお勧めします。

なお、そういったご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

リニュアル仲介、前田でした。

大手銀行 2月の住宅ローン金利引き下げ前のページ

相続争いの火種 ~遺留分について~次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    2018 年5月度の不動産相場

    公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)から、2018…

  2. 不動産取引ガイド

    敷地が細分化されたマンションのデメリット

    普段気にすることのないマンションの登記簿ですが、実は気を付けておかない…

  3. 不動産取引ガイド

    大相続時代到来!生前売却で子どもの税負担を減らす賢い選択

    相続税は「一部の富裕層だけが払う税金」という時代は終わりました。2…

  4. 不動産取引ガイド

    2019 年5月度の不動産相場

    公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)から、2019…

  5. 不動産取引ガイド

    住宅ローンで把握しておきたい「5年ルール」「125%ルール」

    長く続いた超低金利の環境が変わり始めています。金利が本格的に上昇したと…

  6. 不動産取引ガイド

    地震保険の割引制度

    住宅購入の際に欠かせないのが火災保険ですが、火災保険とセットで加入を検…

  1. 不動産取引ガイド

    中古戸建てのインスペクションは改修工事を前提に
  2. 不動産取引ガイド

    自分たちの「価値」も家選びの軸にしよう!
  3. 不動産取引ガイド

    熊本地震から1年…地震対策はされてますか?
  4. 不動産取引ガイド

    住宅ローン減税における省エネ性能の必須要件化について
  5. 不動産取引ガイド

    マンション希望者比率が過去最低!
PAGE TOP