本日、2016年10月3日(月)の日本経済新聞の朝刊に、「ドローン性能 測定基準 経産省が作成へ 距離や制度など」という記事が出ていました。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO07911980T01C16A0NN1000/
経済産業省はドローン(小型無人機)の性能を測る基準をつくるようです。災害時の被災者支援や橋などのインフラの点検、宅配サービスに使う機種を主な対象に、天気や風の強さに応じた飛行距離や障害物を避ける精度などの性能が分かるようにするようです。
個人的には個人住宅の建物インスペクションにまで応用されることを切に願っています。
ドローンの分野においては中国メーカーの急成長で競合は激しさを増しており、性能を評価する基準をもとに日本製の国内外への売り込みを後押しする狙いもあるようです。
いずれにせよ、ドローン性能の測定基準がリリースされないと建物インスペクションなどへの広がりもないため、早急に対応してもらいたいものです。
経産省は有識者らと検討会を立ち上げ、具体的なケースに即した性能評価基準の作成に着手しており、来年度中にまとめる予定です。
国は東日本大震災からの復興事業として、福島県相馬市にドローンとロボットの試験場を作る計画があり、ここでの実用化実験と並行して基準作りを急ぐようです。
もちろん実用化に向けては様々な課題があり、例えば商品をドローンで届ける場合、荷物の重さ、風の強さや向きによってどのくらい飛べるかを正確につかむ必要があったり、雨風など悪天候に強いかも問われたり、インフラ点検用のドローンは橋の裏側を回るなど複雑な飛び方が求められ、障害物を避ける精度も含まれます。
ドローンを活用しての建物インスペクションの普及までは多少の時間が掛かりそうですが、いつの日かドローンを活用しての建物インスペクションがスタンダードになる日を願っています。
法人営業部 犬木 裕
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